日本の「埋め立て」は世界の先駆け・・・近年は規制強化=中国メディア

 中国メディアの経済日報は6日、海岸線の埋め立てを世界にも先駆けて始めた国の1つである日本で近年、埋め立てに関する規制が強化されていると論じる記事を掲載した。  記事は、現在の日本の沿岸部は、関西国際空港のほか東京都にも土地を埋め立てて創り出された地域が多く存在することを紹介した。  続けて、日本がこれまで埋め立てを積極的に行ってきたのは国土が狭く、山地が多く、居住に適した平地が少ないことがあげられると紹介。さらに戦後の日本は大量生産、大量消費を掲げ、大量の資源やエネルギーを輸入し、それらを加工したうえで世界に輸出していたことを指摘し、「沿岸部の土地が不足していたため、沿岸を埋め立てによって整備する必要があった」と論じた。  一方で記事は、埋め立ては土地を得ることができると同時に環境に対する副作用も大きいことがわかったと伝え、「技術の進歩とともに、人びとはその副作用に注意を向けるようになった」と指摘。埋め立てによって日本では砂浜の海岸線が消え、海洋生物が減少してしまったと紹介。さらに水質汚染が悪化し、河川の氾濫や洪水が起きるケースも見られたと論じた。  続けて、埋め立てによる副作用を認識した日本は近年、厳格に埋め立てを規制・管理していると伝え、「新たに承認される埋め立てプロジェクトは減少した」と指摘。さらに環境保護組織や地域住民の働きによって日本の海洋環境は大幅に改善され、海の水も非常に綺麗になったと指摘。さらに専門家の発言として「科学技術の進歩とともに今後はさらに環境にやさしい埋め立て方法が生まれるのではないか」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの経済日報は6日、海岸線の埋め立てを世界にも先駆けて始めた国の1つである日本で近年、埋め立てに関する規制が強化されていると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2015-04-09 09:45