京進は変わらずで寄って2Q上ぶれ着地業績を見直し出遅れ訂正を窺う

  京進 <4735> (東2)は、前日比変わらずの220円で寄り付き、昨年4月につけた昨年来高値255円を前に三角保ち合いを続けている。下値には、今年1月10日に発表した今5月期第2四半期(2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれ増益率を伸ばして着地したことを見直して出遅株買いも入っているもので、同社の脳科学に基づき確立した学習法に付随する「褒める指導」が、マスコミに取り上げられていることなども、同社の独自人気をサポートし、上放れの高値奪回から一段高に再発進する展開も想定される。 ■小中部・高校部の料金改定で客単価が上昇し新規事業も順調   2Q累計業績は、利益が期初予想を1100万円~600万円上ぶれ、売り上げ51億6600万円(前年同期比2%増)、経常利益3億2100万円(同21%増)、純利益1億6600万円(同32%増)と伸びた。学習塾事業では、前期に直営校舎の統廃合を進めたこともあり、生徒数が、前年同期に比べて643人減少して1万9817人となったが、小中部・高校部の料金改定などで客単価が上昇し、利益も、統廃合校舎の費用削減効果で前年同期を上回ったことが要因で、このほか、英会話事業で積極的な教室展開を開始し、保育事業でも、順調に軌道に乗った第1号保育園に続いて昨年12月に京都で第2園目を開園、新規事業の日本語教育事業も、首都圏の子会社が運営する3校の日本語学校の生徒数が順調に推移していることも業容の厚み拡大につながった。   5月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ101億7900万円(前期比2%増)、経常利益3億円(同34%増)、純利益1億100万円(同2.5倍)と見込み、配当も、5.3円(前期実績4.3円)に増配を予定している。 ■低PBR、好配当利回りの修正で6年ぶり300円台も意識   株価は、今期第1四半期業績が伸び悩んで着地したことで下ヒゲで170円安値を確かめたあと、25日移動平均線を支持ラインに下値を切り上げ、2Q累計業績の上ぶれ着地で237円まで上値を伸ばして三角保ち合いが続いている。PER評価では18倍台と東証第2部平均の15倍台をやや上回るが、PBRは0.8倍、配当利回りは2.4%と出遅れおり、237円奪回の上放れから昨年来高値を抜き、2007年11月以来の6年ぶりの300円台への復帰も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
京進<4735>(東2)は、前日比変わらずの220円で寄り付き、昨年4月につけた昨年来高値255円を前に三角保ち合いを続けている。
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2014-01-31 09:45