中国人向けに日本語でプレゼンテーションをする時の5つのコツ

 外国人だけを相手にして、しかも相手は日本語を理解できるので通訳なしで日本語でプレゼンテーションをする機会はあまりありません。ですから、実際にそういった場面に遭遇すると、戸惑う事も多いと思います。  今回は「始めてでも、これさえ気を付けておけばOK」という5つのコツをお伝えします。当たり前な事も多いのですが、ここを準備しておけば他には問題ないので、安心して本番に望めると思います。 ■ その1・・・まずはビジュアルから  意外かもしれませんが、見た目は結構大事です。相手にとってみれば、こちらが「外国人」です。会場に来た時点から、「外国人だ、どんな人だろう」という目で見られているからです。中国人受けするのは、清潔感があり、爽やかな外見です。髭や長髪はNG。スーツも靴も汚れたモノや古いモノはNGです。「やっぱり日本人だ」と思われるようなしっかりした服装が大事ですね。 ■ その2・・・ツカミが大事  これはプレゼンテーションが始まる前や、冒頭です。当たり前なのですが、元気、明るい、などの印象は大事です。加えて、「親しみやすさ」が大きなポイントになります。自己紹介の時点で、ある程度自己開示していくのがオススメです。「最近子供が生まれました」と写真を見せる等はなかなかウケがいいです。逆に、最初に固く入ってしまうと、最後までその流れを引きずってしまうので要注意です。 ■ その3・・・カタカナ英語  内容面で言えば、「カタカナ英語」に要注意です。カタカナ英語にすると急に理解されない事も多いので、プレゼンテーション自体をカタカナ英語は英語にする、といった工夫があると伝わりやすいです。 ビジュアル→Visual(というよりAppearancesですが) プレゼンテーション→Presentation  という事です。意外にカタカナ英語は多いので気をつけて下さい。加えて、実際に話す時も英語の発音で話してあげるとよいです。日本語式に発音すると、中々理解されにくいものです。 ■ その4・・・ゆっくり話す  話し方の注意としては、「ゆっくり」、「はっきり」話しすことが大切です。要は聞き取りやすく、という事です。内容面で言えば、話をしっかり構造化してあげる事が大事です。「現在のトピックは何か」、「結論は何か」、「どうゆう順番で話すのか」などを、話の流れにそってそのつど説明するとよいでしょう。  話が飛び飛びだったり、構造化されていないと、聞いている方は理解が難しくなります。「ホワイトボードで簡単に図式化できるような話し方」を目指してください。 ■ その5・・・簡易な表現を  日本語特有の慣用句、あるいは英語に訳しづらいような日本語を使わないようにしましょう。例えば、「口酸っぱく」、「魔がさす」、「壁にぶち当たる」などです。「小学生に対して、こんな言い方をしたら分からないかもしれないなぁ」と思うような表現は使わない方が無難です。  外国人からすると、意味がそもそも理解しにくい表現ですし、そもそも覚えていなくても意思疎通ができるような言い回しが大半です。結果として、聞き手の外国人にとって「知ってはいても、うろ覚え」である表現法ということなのです。相手が不慣れな表現を使ったのでは、きちんと理解してもらえることはおぼつきません。  なお、このような「あまりも日本語的な日本語表現」は、最初に説明する時には使わないよう用心していても、質問の受け答えの時などについ出てしまうことがあるので、気をつけてください。   以上、簡単ではありますが、外国人向けに日本語でプレゼンテーションをする5つのコツです。(執筆者:沼崎悠 提供:中国ビジネスヘッドライン)
 外国人だけを相手にして、しかも相手は日本語を理解できるので通訳なしで日本語でプレゼンテーションをする機会はあまりありません。ですから、実際にそういった場面に遭遇すると、戸惑う事も多いと思います。
2014-01-31 10:00