日本製品の「理念や技術」・・・原点は「消費者の立場」=中国メディア

 中国メディアの網易は3日、「安くて質も良いことで有名なメイド・イン・チャイナが前代未聞の苦境に直面している」と伝え、中国人消費者が中国製品ではなく日本製品を買い求めている現状について考察する記事を掲載した。  記事は、春節(旧正月)期間中に日本で洗浄便座や電気炊飯器を買い求めた中国人が多く見られたことを指摘し、金銭的に豊かになった中国人が購買力をつけ、より良い品、より良いサービスを求めて製品を選ぶようになったきたと指摘。  さらに、こうした背景のもと、「安くて質も良いことで有名なメイド・イン・チャイナが前代未聞の苦境に直面している」と主張し、細部までとことんこだわる日本人による製品が中国人消費者の支持を得ていると論じた。  一方で記事は、日本メーカーの洗浄便座と中国メーカーの洗浄便座は「技術や機能的に大きな差は存在しない」とする一方、中国の各メーカーが「日本メーカーよりも中国人消費者をより理解している」と主張していることを紹介。  また、日本の住宅設備機器メーカーであるTOTOが洗浄便座の生産で長い歴史を持ち、市場を切り開いてきたパイオニアであることを紹介。さらに、上海電器検測所が日本メーカーや中国メーカー、さらに日中以外のメーカーの洗浄便座を対象に中国の国家基準に基づいた20項目のテストを行ったところ、中国メーカーの洗浄便座の合格率はわずか44%に過ぎず、日本メーカーの製品は「すべて合格だった」と報じた。  続けて記事は、テストの結果から日本製品と中国製品の「差」が見えると伝え、日本製品の理念や技術は「推し量れないほど遠い存在ではなく、実は極めて単純」とし、つまり終始、消費者の立場で考える事にあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの網易は3日、「安くて質も良いことで有名なメード・イン・チャイナが前代未聞の苦境に直面している」と伝え、中国人消費者が中国製品ではなく日本製品を買い求めている現状について考察する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-09 17:45