韓国の百貨店が「涙の在庫一掃セール」、内需停滞で異例の規模=中国メディア

中国メディア・人民網は9日、経済低迷が続く韓国で、許容量を超える在庫を抱えた百貨店が「涙を振り払いながら販売促進イベントを行っている」と伝える記事を掲載した。
記事は韓国メディアの報道として、消費市場の長期的な低迷と、百貨店の売り上げの大幅減少によって多くのテナントで商品在庫が大量に蓄積、通常の許容量の2倍の在庫を抱える状態になっているという、韓国のある百貨店関係者の話を紹介。内需の低調ぶりが資金サイクルを停滞させ、商品の入れ替え速度にも影響、百貨店経済の悪循環を引き起こしているとした。
そのうえで、「韓国の各大手百貨店は別の道に活路を見出さざるを得なくなった」として、店舗を離れて展示場などでの大型販促活動に乗り出しているとした。ロッテ百貨店が今月中旬にソウル市内の会議センター内で、同社としては前代未聞の参加ブランド数、規模を誇る在庫一掃セールを開催することを紹介し、「これにより、内需停滞による百貨店入居テナントの損失をある程度和らげることができる」と解説。スポーツや家電を含めた300あまりの海外ブランドがこのイベントに参加し、売り場面積は3300平方メートルに達するとのことだ。
記事は、ロッテ百貨店のマーケディング責任者が「テナントの在庫を短期間に大きく減らす手助けをするために、店舗外の場所での大規模な販促イベントを企画した」と語ったこと、テナント使用料を引き下げるなどの負担軽減を図り、大手ブランドを「在庫処分」イベントに呼び込んだと明かしたことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Parinya Chaiwut/123RF.COM)
中国メディア・人民網は9日、経済低迷が続く韓国で、許容量を超える在庫を抱えた百貨店が「涙を振り払いながら販売促進イベントを行っている」と伝える記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Parinya Chaiwut/123RF.COM)
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2015-04-10 11:15