日経平均終値は朝方一時2万円回復も、その後は勢い縮小し反落
10日の日経平均株価は前日比30円09銭安の1万9907円63銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、欧米株高や円安進行を支えに買われ、2000年4月17日以来約15年ぶりに2万円を回復。しかし、その後は達成感から急速に売りに傾き、午前9時35分頃には92円安まで下落した。後場に入るとやや買い気を取り戻して徐々に水準を切り上げたが、大引けに売りが集中したことによって、直前の水準から50円超下落して取引を終えた。
個別では、米国部門の従業員削減が伝わったエーザイ <4523> や、15年3月期の業績予想を下方修正ししたラウンドワン <4680> が下落。大手証券が投資判断を引き下げたダイビル <8806> や、株式分割実施後に材料出尽くし感が広がっているオリエンタルランド <4661> も売られた。
半面、15年8月期業績および配当予想を上方修正したファーストリテイリング <9983> や、今期は2ケタ増収増益で年間25円の大幅増配を見込む良品計画 <7453> が上昇。株主優待制度の拡充を明らかにしたトリドール <3397> や、出版サービスakippaとの提携を発表したエニグモ <3665> も買われた。
業種別では、医薬品、海運、倉庫運輸関連が下落。一方、小売り、情報・通信、金属製品は上昇した。(編集担当:松浦直角)
10日の日経平均株価は前日比30円09銭安の1万9907円63銭と4営業日ぶりに反落。
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2015-04-10 14:45