北京現代の「大英断」になるか・・・中国に新工場建設=中国メディア

 中国メディアの中国消費網は10日、中国の自動車市場における成長を阻害していた要因の1つである「生産能力の不足」を解消するため、韓国の現代自動車が新工場の建設を開始したことを伝えた。  記事は、現代自動車の中国における合弁会社である北京現代がこのほど「成長におけるボトルネック」を解消するため、河北省に生産工場を建設することを紹介。同工場では3日に起工式が行われたと伝え、2016年に竣工し、生産がスタートすると伝えた。  さらに、北京現代が重慶市にも工場を建設する計画だと伝え、北京現代の年間生産能力は将来160万台に達すると報じた。一方で、中国の自動車市場の成長が鈍化していることを指摘したうえで、「北京現代が生産能力を拡大させることにリスクは存在しないのだろうか」と疑問を投げかけた。  一方、北京現代の常務副総経理である劉智豊氏の話として「中国の自動車市場の成長速度が鈍化していることは事実だ」とする一方、劉智豊氏が「長期的な視点で見た場合、中国自動車市場が今後も成長を続けるのは必然であり、北京現代が中国に工場を新設することは時流に則した決定である」と述べたことを紹介した。  さらに記事は、北京現代の2014年の中国市場における販売台数が112万台に達したことを紹介し、「ここ数年の販売の伸びは著しいものの、15年の販売目標は生産能力の不足が理由でわずか4万台増の116万台」と指摘。中国市場でのブランド力にさらに磨きがかかり、北京現代の新工場が稼働することで生産能力の不足というボトルネックが解消されれば北京現代の販売台数は今後も伸び続けるとの見通しを示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国消費網は10日、中国の自動車市場における成長を阻害していた要因の1つである「生産能力の不足」を解消するため、韓国の現代自動車が新工場の建設を開始したことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-10 15:15