中国が「金融覇権」を握る!?・・・「誇張しすぎ」と専門家=韓国華字紙

 韓国メディアの朝鮮日報の中国語版は8日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加を申請した国は6日までに52カ国に増えたと伝え、G20のうち13カ国が名を連ねたと紹介する一方、中国がAIIBを通じて金融覇権を狙っているとする論調は「誇張が含まれている」と論じた。  記事は、中国の習近平国家主席が2013年10月にAIIBの創設を提案した際、50カ国以上の創設メンバーが集まることを予測できていた専門家はいなかったと伝え、ロイター通信が「後世の歴史の専門家は2015年3月を中国が主導権を握った瞬間と見なすことになるかもしれない」と報じたことを紹介した。  一方、中国の人民大学の国際問題研究所の王義〓所長が「中国はまだ覇権を握るといった話ができるような力はない」、「まだまだやるべきことの多いAIIBの存在だけで中国が覇権を握るという報道は誇張にほかならない」と述べたことを紹介した。(〓は木へんに「危」)  さらに、米国の華字紙・多維新聞が「70年前、米国はブレトン・ウッズ協定で米ドルを中心とした国際金融秩序を構築し、1947年のマーシャル・プランで世界の覇権を握った」と伝え、中国が主導するAIIBは70年前のブレトン・ウッズ協定に相当し、中国の国家戦略「一帯一路」はマーシャル・プランに相当すると報じたことを紹介。  一方、王義〓所長が多維新聞の報道に対し、「70年前の米国と現代の中国とでは国力に大きな差がある」と述べたことを紹介し、1944年の米国経済は世界のGDPの50%を占めていたと指摘、現代の中国は世界のGDPのうち12%を占めるにすぎないと反論したことを紹介した。  また記事は、王義〓所長がAIIBの弱点として「日本が参加しないこと」を挙げ、世界第3位の経済大国である日本が参加しないAIIBは「世界規模」という点で問題があると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの朝鮮日報の中国語版は8日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加を申請した国は6日までに52カ国に増えたと伝え、G20のうち13カ国が名を連ねたと紹介する一方、中国がAIIBを通じて金融覇権を狙っているとする論調は「誇張が含まれている」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-11 12:45