自動車の「鋼板」・・・安全性の役割は「家の壁」=中国メディア

中国メディアの人民日報は10日、中国で広がっている「日系車は鋼板が薄いため安全性に劣る」という噂に対し、一汽トヨタが噂を否定し、日系車の安全性を実証する実験を行ったと伝え、「同実験で自動車の安全性は主に車体の構造と相関性が高く、鋼板の薄さや車重とは直接の関連性がないことが証明された」と報じた。
記事は、一汽トヨタがカローラを使って衝突実験を行ったことを紹介し、自動車の安全性は鋼板の薄さ・厚さではなく、車体の骨格がどれだけ堅牢かが重要だと指摘した。
さらに、中国国家質検総局の自動車リコールに関する専門家である張金換氏の発言として「自動車の安全性を語るうえで明確にしておくべき点は人の命は自動車より重要だという点だ」とし、やむを得ない状況下において、自動車を犠牲にすることは出来ても人命を犠牲にすることはできないと指摘し、「車を守ることより人を守ることがはるかに重要だということ」と論じた。
また、張金換氏が自動車と家の構造は考え方は同じと述べたことを紹介し、「車体の骨格は家で例えれば梁と柱に相当し、自動車の鋼板などは壁に相当する」とし、家の構造的な安全性を高めるには柱と梁の結合を強固にすることが重要だと指摘し、自動車の考え方も同様であると論じた。
さらに、トヨタの衝突安全ボディー「GOA(Global Outstanding Assessment)」の考え方は非常に明確だとし、「車体の前後で衝突のエネルギーを吸収、分散させることでキャビンの強度と乗員の生存空間を確保することが可能だ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は人民日報の10日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの人民日報は10日、中国で広がっている「日系車は鋼板が薄いため安全性に劣る」という噂に対し、一汽トヨタが噂を否定し、日系車の安全性を実証する実験を行ったと伝え、「同実験で自動車の安全性は主に車体の構造と相関性が高く、鋼板の薄さや車重とは直接の関連性がないことが証明された」と報じた。(写真は人民日報の10日付報道の画面キャプチャ)
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2015-04-11 14:00