大丸エナウィンは時流が支援、成長が鮮明になる
大丸エナウィン <9818> (東2)が上昇力を強めてきた。1月24日に発表された決算発表がきっかけ。今2014年3月期の第3四半期累計決算は、売上げは118億8800万円と前年同期比5.3%増を確保したが、経常利益は3億9700万円と、同21.5%のダウンとなった。LPガス出荷量の減少により、売上総利益が減少し、設備投資や販売促進の費用がかさんだことが要因。
そうした中で、通期見通しの売上げ168億円(前期比4.2%増)、経常利益10億円(同3.9%増)が据え置かれた。第4四半期の経常利益は6億300万円を想定している。これは前年同期の4憶6400万円を大きく上回る。そうした第4四半期の急回復が来期の好業績への期待感を高めている。
同社は暮らしと産業のエネルギー供給に関わるリビング事業、高品質の水を提供するアクア事業、そして医療を生活の場から支える医療・産業ガス事業が主要3本柱。LPガスは人口減に伴う需要減という厳しい環境にあるが、それを克服し明日への進化をスローガンに収益アップに力を注いでいる。
リビング事業では、電気温水器や灯油ボイラーからLPガスへの燃料転換を促進し、業務用・工業用の新規開拓につとめ、太陽光発電システムの販売拡大に取り組む。アクア事業では首都圏における営業拡大と山中湖工場の稼働率アップを目指し、医療・産業ガス事業では、充填工場建設による医療・産業ガスの供給体制強化と販売エリア拡大を図る。これらの事業は、今世紀最も関心を集めているエネルギーと環境、健康など暮らしと医療に関わるもので、ビジネスとして今後ますますその可能性が期待されている分野である。
中期経営計画では2016年3月期に経常利益12億円、1株当たり利益78円を目指している。PERは現在でも10.5倍と割安だが、先行きは一けた台に低下する。同社は今期の配当を13円と、前期の11円から2円増配する。これは、先行きの収益に対する会社側の自信を示したものと言える。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
大丸エナウィン<9818>(東2)が上昇力を強めてきた。1月24日に発表された決算発表がきっかけ。
economic
2014-01-31 12:00