【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:12年ぶり安値が視野に
ユーロ/ドルは10日の海外市場で一時1.0560ドル台に下落して3月17日以来の安値を付けた。1.10ドルの上値の重さをしっかりと確認した上での再反落であり、3月13日に付けた12年ぶり安値(1.04623ドル)の更新が視野に入った。
新規のユーロ売り材料こそないが、独仏に加えスペインなどでも長期金利が低下しており、6月利上げの可能性を排除できなくなった米国との長期金利格差が拡大している。円やポンドなど他の主要通貨も強みは少ないが、ドルを買う場合の対価として最も選好されやすいのはユーロだろう。
明日発表される米3月小売売上高が(前2カ月の悪化の反動から)堅調な伸びを示すと期待されている事もドル買い・ユーロ売りを促しそうだ。
明後日の欧州中銀(ECB)理事会については、量的緩和を3月に本格化させたばかりのため注目度は落ちるが、ドラギ総裁のコメントはハト派寄りのものがほとんどであり、これまでの定例会見はユーロ売りに繋がる事が多かった。数日中にユーロ/ドルが安値を更新する可能性も小さくないと思われる。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは10日の海外市場で一時1.0560ドル台に下落して3月17日以来の安値を付けた。1.10ドルの上値の重さをしっかりと確認した上での再反落であり、3月13日に付けた12年ぶり安値(1.04623ドル)の更新が視野に入った。
economic,gaitamedotcom,fxExchange
2015-04-13 18:15