JCRファーマ、血液脳関門通過技術を用いたハンター症候群治療酵素の開発業務に着手

 JCRファーマ <4552> は14日引け後、独自開発した血液脳関門通過に関する技術の実用化第一段として、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素(JR-141)の開発業務に着手したと発表した。  既存の治療薬は血液脳関門を通過できないため、中枢神経症状に効果が期待できないが、JCRファーマの技術を用いたマウスやサルを用いた動物試験では、脳への薬剤以降や中枢神経系障害の改善効果において非常に良好な結果を示したという。2016年度内の臨床試験開始を目指す。本剤の開発・販売は英グラクソ・スミスクラインが優先交渉権を有している。  これとは別に、持続型成長ホルモン製剤(JR-142)の臨床開発に向けた業務を開始したことも明らかにした。成長ホルモン補充療法は週6-7回の自己注射を基本としているため、子どもの患者にとっては手間や痛みが課題になっている。JCRファーマは新たな持続型成長ホルモン分子を独自に創出し、目標とする性能を確認できたことから特許を申請するとともに臨床開発に向けた業務を開始した。  14日終値は1円安の2724円。(編集担当:宮川子平)
JCRファーマ(4552)は14日引け後、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素(JR-141)の開発業務の着手と、持続型成長ホルモン製剤(JR-142)の臨床開発に向けた業務開始を発表した。
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2015-04-14 17:30