日経平均は7円安でスタート、円高進行で値動きの重い展開

 16日の日経平均株価は前日比7円28銭安の1万9862円48銭で寄り付いた。ドル・円が119円台前半まで円高に進んでいることが重しとなっている。また、香港・上海といった好調な新興市場に資金が流入しているとの見方もあり、海外勢による国内主力株の買いは期待しにくい状況。今週に入って日経平均は1万9830円近辺が底値となっていることから、同値近辺で引き続き買いが入るかが注目される。  個別では、大手証券が投資判断を引き下げた東芝テック <6588> やリコー <7752> などのほか、原油価格の上昇を受けて燃油コストの上昇が意識された日本航空 <9201> が下落。撚線機を設計・製造する企業の子会社化を発表した朝日インテック <7747> や、15年3月中間期の業績予想を上方修正するも反応薄となったM&Aキャピタルパートナーズ <6080> も売られている。  半面、15年3月期業績・配当予想を上方修正した野村不動産ホールディングス <3231> や、茨城乳業の株式を取得し中沢フーズと業務提携したアスラポート・ダイニング <3069> が上昇。自己組織化ペプチド技術に関連して欧州で特許取得したスリー・ディー・マトリックス <7777> や、ライセンス導出した抗体でアルツハイマー向けの国内第1相臨床試験が始まったオンコセラピー・サイエンス <4564> も買われている。(編集担当:松浦直角)
16日の日経平均株価は前日比7円28銭安の1万9862円48銭で寄り付いた。
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2015-04-16 08:45