日経平均終値は16円高と小幅反発、売り一巡後は堅調に推移
16日の日経平均株価は前日比16円01銭高の1万9885円77銭と小幅反発。売り一巡後は堅調に推移する展開となった。朝方はドル・円が119円台を割り込む水準まで円高に振れたことを嫌気し、売り優勢で取引を開始。米国市場が上昇する一方で国内では買い向かう動きが見られず、一時、127円まで下げ幅を広げた。午後に入ると、為替が円安方向に戻したことを受けて買い優勢に転換。売りを吸収しながら徐々に下げ幅を縮小した。午後2時45分頃にはプラス圏に浮上し、そのままきょうの高値近辺で引けた。
個別では、主力取引行に2000億円規模の資金支援要請と報じられたシャープ <6753> や、15年12月期第1四半期は営業益61.2%増となったHIOKI <6866> が上昇。自己組織化ペプチド技術に関連して欧州で特許を取得したスリー・ディー・マトリックス <7777> や、茨城乳業の株式を取得し、中沢フーズと業務提携したアスラポート・ダイニング <3069> も買われた。
半面、中間期の業績予想を上方修正するも足元の利益確定が続いたM&Aキャピタルパートナーズ <6080> や、金融系システム開発企業の買収を好感した後は利食い優勢に転じたITbook <3742> が下落。大手証券が投資判断を「中立」としたキーエンス <6861> や、撚線機を設計・製造する企業の子会社化を発表した朝日インテック <7747> も売られた。
業種別では、鉱業、銀行、石油石炭製品が上昇。一方、空運、精密機器、小売りは下落した。(編集担当:松浦直角)
16日の日経平均株価は前日比16円01銭高の1万9885円77銭と小幅反発。
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2015-04-16 14:30