【本日注目の通貨ペア】豪ドル/円:豪利下げ観測後退+原油高・株高

 本日のアジア時間に発表された豪3月雇用統計は、失業率が6.1%に改善し、雇用者数は前月比で3.77万人もの大幅増加となった。労働参加率も64.8%に上昇しており、文句の付け所がない好結果であった。  5月の利下げを見込んで豪ドルショート(売り持ち)に傾いていた短期筋の多くが、買戻しを余儀なくされたと見られ、豪ドル/円は雇用統計発表直後に92.40円台まで約80銭も急騰した。豪利下げ観測の後退を理由に、海外市場でも「見直し買い」を誘う可能性がありそうだ。  また、足元で広がりつつある米国の利上げ先送り観測はドル安とともに原油高と株高を誘発、米株式市場では企業決算が懸念したほど弱含んでいない事も買い材料となっている。これらはいずれも豪ドルの支援材料であり、本日の海外市場でもこうした商状が続けば、豪ドル/円がさらに上値を伸ばす事になるだろう。  豪ドル/円は、一昨日、昨日と90.40円台で下値が支えられた事から、日足チャートはミニ・ダブルボトムの形状を示しており、10日高値の93.054円を上抜ければ3月高値の94.671円が目標として視野に入る。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
本日のアジア時間に発表された豪3月雇用統計は、失業率が6.1%に改善し、雇用者数は前月比で3.77万人もの大幅増加となった。労働参加率も64.8%に上昇しており、文句の付け所がない好結果であった。
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2015-04-16 18:15