SBIホールディングス、タイで合弁のインターネット専業証券を今秋に営業開始へ
SBIホールディングス <8473> は、タイ王国の大手証券会社であるFinansia(フィナンシア) Syrus(サイラス) Securities(セキュリティーズ) Pcl.(本社:タイ王国バンコク市)とインターネットを通じた証券取引サービスの提供を目的とした合弁会社、SBI Thai Online Securities Co., Ltd.(SBIタイオンライン証券)を設立し、開業準備を進めてきたが、2015年4月16日までにタイ証券取引委員会より証券業ライセンス交付の基本承認を受領した。これによりSBIタイオンライン証券は、タイ王国初のインターネット専業証券会社として2015年秋を目途に営業を開始する予定だ。
SBIタイオンライン証券は、資本金が5億バーツ(約18億円)で、SBIグループが55%、フィナンシアサイラス証券が45%を出資。タイ王国において、株式取引やデリバティブ取引などの証券サービスを、インターネットを通じて在タイ邦人を含む現地の投資家に提供する。
インターネットを通じた証券取引サービスの提供は、タイ王国において既に行われているものの、インターネット専業の証券会社はSBIタイオンライン証券が初となる。同社はフィナンシアサイラス証券が有するタイ王国における証券事業の経験とSBIグループが創業以来培ってきたインターネット証券事業の運営に関するノウハウを融合させることによって、高品質で利便性の高いサービスをインターネット経由にて提供することを目指す。
タイ王国は、人口が6593万人(2010年)で、一人あたりGDPが5647米ドル(2013年)とASEAN諸国の中で大きな経済規模を誇る。110万以上の証券口座があり、タイ証券取引所には678銘柄(2015年4月15日現在)が上場している。また、同証券取引所には周辺国のマーケットと比べて流動性の高い大型株が比較的多く、一日平均売買代金はシンガポール証券取引所を凌ぐ規模(2014年)で、ASEAN地域内でトップクラスとなっている。
SBIグループは、これまでもカンボジアでのSBIロイヤル証券の運営や、インドネシアの出資先企業であるBNI証券におけるオンライン株式取引システムの設計と開発への参画など、アジア新興諸国を中心に金融事業の拡大を進めている。フィナンシアサイラス証券とは既にSBIロイヤル証券を通じた業務・資本提携関係を構築。また、フィナンシアサイラス証券の株主であるタイ王国の総合金融グループ企業Finansa Plc.とは共同で未上場企業を主な投資対象とした投資会社を合弁で設立した。
SBIグループは引き続き、日本において築いてきたオンライン金融事業に関する経験を活かし、新興諸国においてオンライン金融サービス事業を推進するとしている。(編集担当:徳永浩)
SBIホールディングスがタイ王国の大手証券会社と合弁で設立したSBIタイオンライン証券は、2015年4月16日までにタイ証券取引委員会より証券業ライセンス交付の基本承認を受領した。これにより、タイ王国初のインターネット専業証券会社として2015年秋を目途に営業を開始する予定だ。
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2015-04-16 19:45