日経平均は75円安でスタート、欧米株安やドル円の軟化を嫌気

 17日の日経平均株価は前日比75円37銭安の1万9810円40銭で寄り付いた。欧米株安にくわえて、ドル・円も一時118円台に軟化するなど悪材料の多いなか、積極的に買い向かう理由も乏しく軟調にスタート。下落局面では日銀によるETFの買い入れも意識されることから、前日と同様に売り一巡後は買い戻しが入る展開も予想される。また、前日はTOPIX(東証株価指数)が年初来高値を更新するなど、これまでの主要大型株偏重の相場に変化の兆しも見られている。  個別では、15年3月期は60億円の最終赤字に修正した曙ブレーキ工業 <7238> や、今期は最終赤字380億円に拡大する見通しで、今年中に131店舗を閉店する方針を発表した日本マクドナルドホールディングス <2702> が下落。前期の業績・配当予想を下方修正し、一転最終赤字で減配となるハウス オブ ローゼ <7506> や、一部事業で不適切な会計処置が判明した東邦亜鉛 <5707> も売られている。  半面、主要行による2000億円の資本支援が大筋合意と伝わったシャープ <6753> や、貸し会議室検索サイトの運営会社を買収する日本駐車場開発 <2353> が上昇。円安効果やメンテナンス関連の好調で15年3月期の業績予想を上方修正したダイハツディーゼル <6023> や、「リラックマ」のLINEゲームで事前登録者数が25万人を突破したイマジニア <4644> も買われている。(編集担当:松浦直角)
17日の日経平均株価は前日比75円37銭安の1万9810円40銭で寄り付いた。
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2015-04-17 08:45