サルヴァトーレ　フェラガモ、フィレンツェ・京都姉妹都市提携５０周年を記念したイベントを開催

　フェラガモ・ジャパンは、フィレンツェ市（イタリア）と京都市の姉妹都市提携５０周年を記念して２０１５年４月１５日、京都・二条城と将軍塚青龍殿で記念イベントを開催した。二条城では４月１６日から一般公開のエキシビション（特別展示）のプレス・プレビューを、将軍塚青龍殿ではサルヴァトーレ フェラガモ　２０１５／２０１６　秋冬コレクションのファッションショーが行われた。写真は４月１６日から一般公開されているアーカイブシューズとジュエリーのエキシビションより。 　ユネスコ世界遺産にも登録されている二条城では、駐日イタリア大使のドメニコ・ジョルジ氏や京都市長の門川大作氏、フィレンツェ市長のダリオ・ナルデラ氏、京都市会議長の中村三之助氏、また、フェラガモグループ社長のフェルッチオ・フェラガモ氏、同グループの最高経営責任者（ＣＥＯ）ミケーレ・ノルサ氏が登壇し、今回のイベントやフィレンツェ市と京都市の友好に関してコメントした。 　フィレンツェ市長のナルデラ氏は、「来年のイタリアと日本の修好通商条約締結１５０周年に向け、フィレンツェ市と京都市が文化の橋渡しとなる使命を担っています」と挨拶し、京都市長の門川氏も「フィレンツェ市と京都市の友好を、イタリアと日本の１５０周年に向かって発展させてまいります」と呼応した。また、駐日イタリア大使のジョルジ氏は、「ファッションのリーダーとして、フィレンツェからの風を京都に運んでくれたフェラガモに感謝します」と語った。 　フェラガモ氏は、「父・サルヴァトーレは日本を愛し、日本から受けたインスピレーションをもとに『ｋｉｍｏ　サンダル』をつくりました。われわれにとって、いわばこの場はホームなのです。この偉大な空間に居られることに感謝し、素晴らしいパートナーシップに敬意を表します」と挨拶した。今回の姉妹都市提携５０周年を記念して、京都の近江屋が展開する絹織物「三軸組織」を使ったフェラガモのバッグ、シューズ、ドレスの限定モデルが発売される予定になっている。 　また、将軍塚青龍殿で京都の街のパノラマを背景に開催された「サルヴァトーレ フェラガモ　２０１５／２０１６　秋冬コレクション」のファッションショーでは、クリエイティブ・ディレクターのマッシミリアーノ・ジョルネッティ氏によるメンズとウィメンズのコレクションを日本で初めてお披露目。今年１月、２月にミラノで発表された秋冬コレクションと、２０１６　プレスプリングコレクションの一部が公開された。 　ファッションショーには、女優でタレントの森星さんが、姉妹都市提携５０周年記念モデルの限定ドレスを着用して来場。また、モデルの滝川ロランさん、櫻井貴史さんら、多くの著名人がゲストとして来場し、ショーに華を添えた。 　一方、４月１６日から一般公開されているアーカイブシューズとジュエリーのエキシビションは、通常非公開の二条城・二の丸御殿台所（国指定重要文化財）で開催され、サルヴァトーレ・フェラガモ氏が自ら手がけたシューズやアーカイブシューズの限定復刻版などが展示されている。展示会の開催期間は４月２２日まで。 　「ｋｉｍｏ　サンダル」をはじめ厳選された展示品の中でも注目は、通常はフィレンツェのフェラガモ・ミュージアムに収蔵されているサルヴァトーレ・フェラガモ氏が実際に手がけたオリジナルのシューズの展示。イタリアの女優、ソフィア・ローレンさんのために１９５７年にデザインされた「Ｄａｍｉｇｅｌｌａ（ダミジェラ）」、クーチ・ビハール王国（現在はインドの一部）のインディラ・デヴィ王妃のために１９３８年につくられた「Ｍａｈａｒａｎｉ（マハラニ）」、ルネッサンス期の木製厚底ハイヒールシューズ“Ｃｈｏｐｉｎｅｓ”にインスパイアされて１９３８年にデザインされた「Ｈｉｇｈ　Ｈｅｅｌ　Ｓａｎｄａｌ（ハイヒールサンダル）」などが展示されている。 　また、特別展示のもう一つのハイライトは、アイコニックなシューズを１８ｋのジュエリーペンダントコレクションとして精巧に再現したフェラガモ・ジュエルズの「Ｍｉｎｉａｔｕｒｅ　Ｐｒｅｚｉｏｓｅ（ミニチュア・プレツィオーゼ）」。アメリカの歌手、ジュディ・ガーランドさんのためにつくられた「Ｒａｉｎｂｏｗ（レインボー）」、ブラジルの歌手・女優であるカルメン・ミランダさんのためにデザインされたウェッジサンダル「Ｃａｒｍｅｎ（カルメン）」、マリリン・モンローさんのためのシューズ「Ｒｅｄ（レッド）」、「Ｈｏｎｅｙ（ハニー）」など、伝説的なシューズがジュエリーになっている。 　また、同展示会は、「サルヴァトーレ　フェラガモ」の本拠地となっている美しい中世建築のスピーニ・フェローニ宮殿のフレスコ壁画を模したキャンバスで内壁が覆われ、サルヴァトーレ　フェラガモとフィレンツェ市、そして、京都市のつながりを体感できる空間構成となっていることも見どころの一つだ。（編集担当　風間浩）