日本車はなぜ安いのか?・・・「安全を軽視している」の暴論=中国メディア

 中国では、日本車の安全性を巡る議論が続いている。「日本車は壊れやすい」として批判する声もあれば、「事実ではない」と主張する人もいる。中国の大手ポータルサイトの「捜狐」は17日、「なぜ日系車は安いのか。省けるものをすべて省いているからだ」と題する文章を掲載した。  文章は冒頭部分で「世界に絶対に安全な車は存在しない。相対的に安全な車があるだけだ」と主張し、同じ力を受けた場合、あるいは同じ速さで衝突した場合、どの車が安全かを考えねばならないと指摘した。  記事は、「最も安全なのは米国車」と主張。人が乗降りする部分の周囲に鉄の枠が埋め込んでいるからと理屈を加えた。日本車は「省けるものは省く。儲けるためには販売台数を増やさねばならない。そのためにコストを下げる」、「ぶつかって破損が大きいのも、ぶつけられて壊れるのも、いつも日本車」と主張した。  記事はさらに、米国で行われた自動車の安全性で、日本車が上位10位以内に多く入っていることについては「このデータには疑いがある。日本車は国によって品質基準を変えている」と決めつけ、日本車の燃費がよいことについては「どんな新技術があるのか、省燃料か? 全然違う。本当のところが車が軽いだけだ」と批判した。 ********** ◆解説◆  中国における日本車批判の論調で特徴的なのは、衝突事故で日本車が「大破した」とする写真を並べるなど、理屈より視覚に訴える場合が多いことだ。  上記記事は、日本車の燃費のよさは軽量化によるもので「技術力ではない」と決めつけた。車体の軽量化は、それにともなう弊害がない限り、「ユーザーにも社会にも恩恵をもたらす技術力」を発揮したことになるはずだ。上記記事は技術の本質を理解しない者が書いたと判断せざるをえない。  中国メディアは、「日本車の安全性に問題はない」とする記事も発表し続けている。網易網は2月14日、米国で行われた衝突安全性の試験で、安全性の高い車種の半数以上が日本車だったとする記事を掲載した  捜狐は3月5日、日本車批判は反日感情のあらわれにすぎず、「安全性に欠ける」との主張についてはでは、「車好きだが、車を知らない。日系車以外の主流ブランドの洗脳を極めて容易に受けた」と指摘する記事を掲載した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
 中国では、日本車の安全性を巡る議論が続いている。「日本車は壊れやすい」として批判する声もあれば、「事実ではない」と主張する人もいる。中国の大手ポータルサイトの「捜狐」は17日、「なぜ日系車は安いのか。省けるものをすべて省いているからだ」と題する文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-17 17:00