【村山貢司の気象&経済歳時記】スピードについて考える
日本で最も新しい空港は山口県の岩国錦帯橋空港になる。現在は岩国・羽田間が1日に4便しかないが、実に便利な空港である。JRの岩国駅からバスで10分ほど、市内の中心から3km程度で市民は歩いて空港に行ける距離にある。日本の空港としては珍しく、ターミナルの横に駐輪場がある。航空機は移動時間が短いということが最大の利点であるが、多くの空港が市内からかなり離れており、空港までの移動時間に待ち時間を加えると目的地までの所要時間が新幹線と大差がない。
新幹線の場合も、青森のように延長する際に新駅が市内から離れてしまうことが多く、時間短縮の意味が薄れてしまうことになる。空港が欲しい、新幹線を延長してほしい、というのは地方にとっては重要なことであろうが、市内や観光地までの移動時間が長くなっては意味がない。
時間の問題は行政や企業の問題でもある。意思決定までに時間がかかり過ぎるのが日本の特徴で、海外の案件でしばしば遅れをとる結果になる。関係者の印鑑を順番に押していくような決定方法はいいかげんに見直すべきである。(気象予報士&経済評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本で最も新しい空港は山口県の岩国錦帯橋空港になる。現在は岩国・羽田間が1日に4便しかないが、実に便利な空港である。JRの岩国駅からバスで10分ほど、市内の中心から3km程度で市民は歩いて空港に行ける距離にある。
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2014-02-01 13:00