「安さ追求」の中国メーカー・・・消費者から「置きざり」=中国メディア

中国メディアのi黒馬網は18日、中国人旅行客が日本で洗浄便座など家電製品を大量に買い求めたという事実について、「中国メーカーは価格の安さばかりを追い求めており、中国の中所得層の増加と消費の成熟化に対して中国メーカーが追いつけていない」と論じる記事を掲載した。
記事は、中国南方にはライターやメガネ、爪切り、靴、服など、「価格競争力」を強みにした製品を作る工場が数多く存在するとする一方、近年はこうした工場の倒産が相次いでいると指摘。
続けて、中国では今なお価格競争力を強みとする企業が多いことを指摘し、「なぜ彼らは消費者が常に安いものを求めているとばかり考えるのだろうか?」と疑問を投げかけつつ、中国では自分の腎臓を売りながらも「iPhone」が欲しいという人もいるではないかと指摘した。
さらに、中国では中所得層が急激に増加しており、「中所得層は価格に敏感であると同時に、時間やお金をかけても良いものを手にしたいと願っている」と指摘。これに該当する良い事例こそ中国人旅行客が日本で洗浄便座などを買い求めた事実であるとし、「中国メディアは中国人旅行客に理性的になるよう呼びかけたが、中国人旅行客は聞く耳を持たない状況」と論じた。
続けて、中国人旅行客が日本の洗浄便座を購入するのは「理性的でないから」ではなく、「中国で購入するより結果的に高い金額になっても、より良い顧客体験を欲しているためだ」と主張した。
さらに記事は、中国の製品は「確かに安い」が、「品質が良いとは限らない」と指摘し、中国の中所得層の増加と消費の成熟化に対して中国メーカーが追いつけていないとし、「今なお中国メーカーは価格の安さばかりを追い求めている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアのi黒馬網は18日、中国人旅行客が日本で洗浄便座など家電製品を大量に買い求めたという事実について、「中国メーカーは価格の安さばかりを追い求めており、中国の中所得層の増加と消費の成熟化に対して中国メーカーが追いつけていない」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-20 10:00