今週の為替相場見通し(2015年4月20日-)=為替王

 米ドル円相場について注目すべき変化が見て取れます。それについて解説いたします。まず、先週のブログ記事で「不穏な兆候」が出ていることをお伝えしました。不穏な兆候とはチャート分析のひとつにおいて重要なサポート帯である119.9円の水準を4月14日時点で割り込み、方向性が下向きに転換しました。さらに先週15日から119円の水準も度々割れるようになり、もうひとつの重要なサポート帯である118円台後半の水準での攻防に入っていました。  先週の週末時点で、非常に微妙ではありますが、その重要なサポート帯を割れようかという兆候も出始めています。振り返れば今年2月中旬以降、1ドル=118円を上回る高値圏での推移がもう2カ月以上も続いてきたわけですが、久しぶりに、1ドル=117円台へと下落する可能性が出てきたと判断します。現時点ではまだ可能性は低いかもしれませんが、円高が加速した場合には、年初来安値圏である116円割れの水準も一応目処として考えられるのではないかと思います。  ユーロ円については、先々週、下落を示唆する兆候が出て、実際に1ユーロ=126円へと急落しました。が、残念ながら下落ターゲットとして掲げていた125円台まではあと一歩及ばず。先週末は128円台まで反発してきたところです。先週、力強く反発したとはいえ、トレンドが変わるにはまだ至っていません。米ドル円で下落の兆候が出始めていることも踏まえますと、ユーロ円も再度ここからターゲットに向かって下落する可能性が残されているのではないかと考えます。  ポンド円については、先週、1ポンド=175円のターゲットに無事到達。その後、先週後半は大きく反発しました。目先の上値目処として178円台が抵抗帯として作用しやすいのではないかと考えます。  南アフリカランド円は、方向性は下向きと判断します。下落ターゲットは9.6~9.5円あたりが目処になると考えます。(執筆者:為替王)
米ドル円相場について注目すべき変化が見て取れます。それについて解説いたします。まず、先週のブログ記事で「不穏な兆候」が出ていることをお伝えしました。不穏な兆候とはチャート分析のひとつにおいて重要なサポート帯である119.9円の水準を4月14日時点で割り込み、方向性が下向きに転換しました。
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2015-04-20 11:00