資生堂が今3月期の業績見通しを全体に増額修正

■中国事業は前年を下回るが国内、欧米など好調   資生堂 <4911> は31日の大引け後に発表した第3四半期の連結決算で、今3月期の業績見通しを全体に増額修正し、純利益は従来予想を27%アップして190億円の見込みとした。前期の147億円の赤字から大きく黒字に転換する。通年の為替前提は1ドル97.7円、1ユーロ129.7円。   今3月期の売上高の見通しは、従来予想を1.4%増額して7500億円(前期比では10.7%増)に、営業利益は同じく5.0%増額して420億円(同61.3%増)に各々引き上げた。   第3四半期累計期間の連結売上高は前年同期比10.4%増加し5354億円となった。この第3四半期(4月~12月)は、政府の経済政策が下支えとなって緩やかに回復し、化粧品市場においても持ち直しの動きが見られた。国内化粧品事業では、中価格帯の中核ブランド「マキアージュ」「エリクシール」などが好調に推移した中で店頭在庫水準の適正化に向けた取り組みを推進。海外では、米州でグローバルブランド「SHISEIDO」やメーキャップアーティストブランド「NARS」が好調に推移し、欧州ではフレグランス事業が伸長したものの、中国事業が前年を下回った。営業利益は前年同期の3.6倍に急回復し333.4億円、純利益も同じく3.7倍に急回復し168億円となった。   31日の株価終値は1637円(1円高)。増額修正後の今期予想1株利益は47円69銭で、為替前提からみて上ぶれる余地があるため、引き続き軟調な場面を仕込む感覚で注目する銘柄といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
資生堂<4911>(東1)は31日の大引け後に発表した第3四半期の連結決算で、今3月期の業績見通しを全体に増額修正し、純利益は従来予想を27%アップして190億円の見込みとした。
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2014-02-01 13:15