日本の「売り方」を学ぶべき!?・・・「医薬品」にも思いやり=中国メディア

 中国メディアの中国婦女報は20日、2015年の春節(旧正月)期間中に日本を訪れた中国人旅行客による消費額が60億元(約1155億円)に達したと伝える一方、中国人旅行客が日本で医薬品を購入していたことについて「中国は反省すべきである」と論じる記事を掲載した。  記事は、日本の企業が実施した調査の結果として、中国人旅行客が日本で購入した製品のうち、もっとも人気が高かったのは医薬品で、次いで化粧品だったことを紹介。  続けて、中国では近年、国外在住の中国人や旅行客が本人に代わって製品を購入する「代理購入」や、「水客」と呼ばれる運び屋などによる密輸によって国外の医薬品を入手するケースが増えていると伝えた。  さらに、代理購入や水客を通じての医薬品購入の一例として「インドからコピー薬品を購入する」、「水客が香港から医薬品を中国本土に密輸する」、「客室乗務員が西側諸国で医薬品を購入し、転売する」といったケースがあることを紹介し、こうした事案の背景には「中国国内と国外における医薬品の価格差がある」と論じた。  一方で記事は、「中国人が日本で大量に医薬品を購入したのは価格差が主な理由ではない」とし、なぜなら中国人旅行客が日本で購入した医薬品は鎮痛剤や痒み止めといった「非処方薬が大半だから」と指摘。つまり、中国人旅行客が日本で医薬品を購入するのは「日本は医薬品の種類が豊富で、サービスも周到だからではないか」と推測した。  続けて、小児薬を例に、「中国国内では子ども向けの医薬品は種類が少なく、大人向けの薬を砕いて量を少なくして服用させるケースも多々ある」と紹介し、日本では子どもに適量の医薬品が手軽に入手できると論じた。  また、日本の医薬品は包装や服用のしやすさといった点もよく考えられていると伝え、「日本の医薬品の効能が中国の医薬品より優れているとは限らないが、日本の医薬品は少なくとも服用する人のことをよく考えていることは間違いない」と指摘。さらに、中国の医薬品メーカーも日本に学ぶべきだとし、そろそろ考え方を変えるべき時期を迎えていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)radub85/123RF.COM)
中国メディアの中国婦女報は20日、2015年の春節(旧正月)期間中に日本を訪れた中国人旅行客による消費額が60億元(約1166億円)に達したと伝える一方、中国人旅行客が日本で医薬品を購入していたことについて「中国は反省すべきである」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)radub85/123RF.COM)
china,economic,japan
2015-04-21 09:15