亀田製菓はTPPに期待、上場来高値に迫る

■4月28日の日米首脳会談に向けて期待高揚し一段高の可能性も   亀田製菓 <2220> は21日、4945円(40円高)を上値に売買交錯の始まりとなり、昨日の205円高に続いて出直りを強める相場になっている。環太平洋経済連携協定(TPP)による恩恵の大きい銘柄のひとつと位置づけられ、19日から20日に東京で開かれた日米TPP閣僚協議で「コメ・クルマ」を巡る交渉が材料視された。TPPは、続いて23日から26日に12カ国協議が予定される。5月中とされる合意期限にかけて、一段と期待が盛り上がる可能性が言われている。   亀田製菓上場来の高値は、この3月中旬につけた5090円。これに迫る展開となっており、4月28日に予定されるオバマ大統領と安倍首相の日米首脳会談で円満な合意を見る可能性が強まれば、首脳会談に向けて一段と活況を呈するとの期待も出ている。   今3月期の業績は最終利益の連続最高更新が見込まれ、このところ原料高傾向が言われているにもかかわらず好調。直近の株価PERは30倍台前半のため割高感があるが、TPPによって原料高傾向が緩和されれば収益環境は一段と堅固になるため、PERについては消化済みといって差し支えないようだ。   株価は3月中旬に5090円の上場来高値をつけ、4月上旬に5080円の戻り高値をつけた。信用売り残が高水準で、買い残を上回っているため、数字上は弱気派が多いことになるが、売り残はすでに売り建て注文が行われた残高になり、今後は買い戻さなければならない残高。マーケットにとっては買い注文の予備軍になる。3月、4月の高値更新が現実味を帯びてくればこうした買い戻し注文が広がり、上昇ピッチに拍車がかかる可能性はある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
亀田製菓は21日、4945円(40円高)を上値に売買交錯の始まりとなり、昨日の205円高に続いて出直りを強める相場になっている。
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2015-04-21 11:15