中国人のなぜ?―知人・友人を呼んで大勢で食事する

「中国人」というと「よく人を呼んで騒ぐ」、「声が大きい」など何かと賑(にぎ)やかなイメージがありますよね。日本ではそれが原因のトラブルも起こるようです。確かに彼らは賑やかなことが大好きです。今日はそんな賑やか大好きな彼らの背景を少しご紹介したいと思います。
■おおらかな伝統と人柄
さすがに世界一の人口を誇る国だけあり、中国人は大勢で交わることに慣れていて、賑やかに楽しむことが大好きです。そしてとても「おおらか」です。
これは大陸的気風なのか、それとも社会構造や背景のせいで、そうでないとやっていられないことが多いためなのかはっきりしませんがとにかくおおらかで、食事となると「知り合い全部集めて楽しもう」的なノリになります。
これは親族隣近所助け合って生活してきた中国の伝統も大きく影響しているのかもしれません。友人の田舎に行ったことがありますが、昼食時にはお椀を持って食べながら近所を歩いている人たちがいました。そして近所の家に入っては「今日は何?」みたいな感じで鍋を覗いているのです。(お互いにそうし合っている)そして訪問された方も「うちのも食べなよ」と気軽に招待しています。こうしたおおらかさが中国の古き良き伝統なんだなあ、と感じたものです。
また中国では親族の範囲と関係も深く、何かあると親族全体でテーブルを囲みます。そう、中国では友人・家族と食事を共にすることは、まさに「日常茶飯事」なのです。あの丸テーブルにもそれがよく表れていると思いませんか? 角がないためより大勢が座れますし、中央のターンテーブルでどこからでも料理に手が届きます。大勢で食事を楽しむのに実に適したテーブルですよね(解説参照)。
まあとにかく全体的な傾向として、中国人はとにかく人を呼びたがりますし、声も扉を閉める音も大きいですから、習慣の異なる日本だと近隣住民の迷惑になる傾向があるかもしれませんね。中には「いつの間にか住人が増えている?」というケースもあるようですが、これもこちらに住んでいるとそう驚くことではありません。この件はまた次回ご紹介したいと思います。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
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◆解説◆
中華料理店などで使われる、丸テーブルの「ターンテーブル」は、目黒雅叙園を創業した細川力蔵が、創業の1931年に前後して考案したとの説もある。その後、中国にも伝わったという。ただし、丸テーブルの「ターンテーブル」が中国人に受け入れられた事実からも、「大勢で食卓を囲み、皆で料理を取り分ける」というニーズに合致したと判断できる。(編集担当:如月隼人)
「中国人」というと「よく人を呼んで騒ぐ」、「声が大きい」など何かと賑やかなイメージがありますよね。日本ではそれが原因のトラブルも起こるようです。確かに彼らは賑やかなことが大好きです。今日はそんな賑やか大好きな彼らの背景を少しご紹介したいと思います。
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2015-04-21 11:15