中国人はなぜ「ハウスシェア」が平気なの? ベッドシェアができたら一人前

 よく「中国人に家を貸したらトラブルになった」とか聞きます。おおむね「住み方が汚い」とか「声が大きい」とか「人を呼んで騒ぐ」というものが大半のようですが、中には「住人が増えていた」なんて話もあるようです。今日はそんな中国人の「シェア」に対する見方をご紹介します。 ■基本は「ハウスシェア」  目覚ましい経済発展を続ける中国では、特に家賃の上昇が目覚ましく、給料の相場に対して家賃の相場が高すぎる、なんて状況もままあります。また、とくに田舎はそうなのですが、昔の名残りで家族で住むような設計になっているところが多く、独身者が住めるようなワンルーム物件が少ない、という事情もあって、若者たちはまず「ハウスシェア」をします。  基本2パターンあって、まずは部屋を友人2-3人で借りて住むパターンと、大家が各部屋を間借りさせる(当然風呂、トイレ、台所は共用)パターンとあります。  後者の場合だと、1つの家の中に全く見知らぬ者同士(男女区別のない場合も多い)が共同生活をすることになります。中国に来た当初は「よくやるなあ」と感心したものですが、今は筆者も5階建ての一軒家に、2階:中国人女性の二人組、1,4,5階:大家さん夫婦、3階:自分たち、というメンバーで共同生活をしています。(写真参照、台所とトイレはもちろん独立。)慣れればそんない悪くありませんよ。(笑)  写真は私の客間から見た図、ここを上の階の人が通ります。緑ののれんは部屋の入り口です。外出のため下に降りると、この階の住人の客間が目に入ります。 ■そして「ベッドシェア」まで?  そして彼らのもっとすごい(そしてまだ真似できない)のは、「ベッドシェアも平気」ということです。  そう、ワンルームにダブルベッド一つあって、その部屋に2人で住んでいるんです。(もちろんこの場合友人同士に限られますが)だから友達が泊りに来ても全然平気。  私たち日本人なら「ベッドがない」、「泊まる部屋がない」と考えてしまいますが、彼らは「一緒に寝ればいいじゃん」と平気でベッドシェアします。この辺りの大らかさというか助け合いの精神はさすがとしか言いようがありません。「自分はまだまだ小さいなあ」と感じますね。  筆者も経験がありますが、外国で「住む」というのは一大事です。こんな彼らが見知らぬ外国で助け合い、困っている同国人や友人を見たら「一緒に住もう」となるのは自然な流れなのかもしれません。(執筆者:高山 翔 提供:中国ビジネスヘッドライン)
よく「中国人に家を貸したらトラブルになった」とか聞きます。おおむね「住み方が汚い」とか「声が大きい」とか「人を呼んで騒ぐ」というものが大半のようですが、中には「住人が増えていた」なんて話もあるようです。今日はそんな中国人の「シェア」に対する見方をご紹介します。
china,column
2015-04-21 11:15