韓国経済は「内憂外患」と韓国メディア・・・国内は「ゴタゴタ」、国外に「ブルブル」

 韓国メディアのソウル新聞は21日、「足を引っ張られた韓国経済」と言うタイトルで、韓国経済は、国内は「ソン・ワンジョンリストの波紋(注1)」によって経済関連の法案が手付かず状態になり、国外に目を向ければ「ギリシャのデフォルト(債務不履行)問題と中国の景気鈍化を懸念している」と、「内憂外患の経済になっている」という記事を掲載した。  記事によると、最近「ソン・ワンジョンリストの波紋」により、韓国の国政は事実上ストップしている状態だとし、「4つの構造改革」と「経済改革案立法案」が手付かずになっていると指摘。韓国経済が息を吹き返せるのは国会が行われる4月であるにもかかわらず、この「ソン・ワンジョンリスト」のせいで、与野党の政争が無気力になってしまっている状態だと指摘した。  加えて記事は、韓国政府が昨年から「経済の活性化法案30」を国会で審議を行なってきているが、このような状態となり、法案可決の見通しは極めて低く、中でも労働改革と公務員年金改革に至っては、ほぼ成果はないものになるだろうと伝えた。  また、記事は、国外のリスクもじわりじわりと大きくなっていると指摘。暫くの間、息を潜めていたギリシャのデフォルト危機が再び国際金融市場を脅かしているとし、ギリシャのデフォルトが現実となれば、韓国国内の株式市場に打撃を与えるであろうと論じた。  続けて、記事は、国外のリスクのもう一つとして「中国の成長率の鈍化」をあげ、韓国経済を支えている輸出にも大打撃を与える見通しだと伝えたほか、これらをうけ、韓国政府は今年の成長率「3.8%」を下方修正する方向で検討していると伝えた。  この状況に対し、韓国の企画財政部の関係者は20日「4月の経済指標を確認後、6月には成長率の修正見通しを公式発表する予定だ」とし「第1四半期の成長率を見なければならないが、3.8%を達成することは容易ではないだろう」と述べた。  また、LG経済研究院のイ・グンテ首席研究院は「(成長率)3%台半ばというのは、政府の見通しというよりは政府の希望に近い」とし「世界経済のリスクに襲われた場合、家計負債やデフレなどの国内の脆弱部分を中心に経済危機が訪れるだろう」と指摘したと報じた。  最後に記事は、韓国銀行が第1四半期の成長率速報値を23日発表するとし、韓国政府の見通しよりも低い0%台半ば(前期比)と推算されると報じた。  (注1)ソン・ワンジョンリストとは、故ソン・ワンジョン元慶南企業会長が、イ・ミョンバク前大統領政権時代に、資源開発不正に関連したとして捜査を受けていたが、去る9日に、自ら命を絶つ直前に書いたとされるメモのこと。そのメモが10日に公表されて波紋をよんでいる。また、そのメモにはパク・クネ大統領の側近を含む大物政治家達に億単位の金品を渡したと記されていたとされる。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアのソウル新聞は21日、「足を引っ張られた韓国経済」と言うタイトルで、韓国経済は、国内は「ソン・ワンジョンリストの波紋(注1)」によって経済関連の法案が手付かず状態になり、国外に目を向ければ「ギリシャのデフォルト(債務不履行)問題と中国の景気鈍化を懸念している」と、「内憂外患の経済になっている」という記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-21 12:15