メディアフラッグは下値を着実に切り上げ、中期成長力を評価してIPO直後の高値を目指す

  店舗覆面調査のメディアフラッグ <6067> (東マ)の株価は下値を着実に切り上げている。中期成長力を評価して12年IPO直後の高値を目指す流れに変化はないだろう。   店舗・店頭に特化して流通・飲食チェーンや消費財メーカーのマーケティング活動を支援する企業である。覆面調査などでチェーンストアの店舗活性化を支援する流通支援事業、店舗巡回などで消費財メーカーの店頭強化を支援する営業支援事業、店舗・店頭状況をデータベース化する独自ソフトウェアのASP事業、コンビニエンスストアなどを運営するストア事業を展開している。覆面調査サービスに携わるメディアクルー登録数は13年10月時点で全国18万人を突破した。   4年以内に売上高100億円を目指して小売・飲食店舗の受託運営事業、流通・小売企業に特化した事業再生事業、ASEANを中心とした海外事業を拡大する方針であり、20年東京夏季五輪開催も追い風だ。M&Aも積極活用して13年8月に関西で推奨販売事業を展開するキャビック、13年10月に和菓子製造販売の十勝を子会社化した。13年9月に発表したROIの子会社化については株式取得を延期して業務提携を実施する。   なお1月16日には、キャビックの増資引き受けおよび株式譲渡による追加取得によって出資比率を90%に高めると発表した。推奨販売事業等におけるシナジーを一段と高める方針だ。また1月28日には、JTBモチベーションズが運営する「やる気調査」と業務提携し、覆面調査サービス「焼肉調査プログラム」を提供すると発表した。   前期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前々期比16.1%増の32億62百万円、営業利益が同23.6%増の2億38百万円、経常利益が同28.6%増の2億31百万円、純利益が同24.2%増の1億27百万円としている。新規受注の増加が寄与する。   13年12月度実施数(キャビック含む)を見ると、リアルショップリサーチ(覆面調査)が6054で前月比46.5%減、リアルショップサポート(ラウンド・推奨販売等)が1万8832で同7.5%減、合計2万4886で同21.4%減だった。リアルショップリサーチは年末を迎えて減少したが、忘年会シーズンで飲食店調査が2000店舗以上稼働し、カー用品店調査も増加した。リアルショップサポートは製薬メーカーの販促物設置ラウンドや食品メーカーの試飲・試食イベントが好調だ。今期(14年12月期)も好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、13年6月の安値411円をボトムとして、7月安値451円、8月安値460円、9月安値465円、10月安値482円、11月安値536円、12月安値572円、そして14年1月安値584円と着実に下値を切り上げる展開だ。12年9月IPO後の調整が完了して中期成長力を評価する動きだろう。   1月31日の終値602円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS30円19銭で算出)は19~20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前々期実績のBPS174円13銭で算出)は3.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調の形であり、13年10月の663円を突破すれば、中期成長力を評価してIPO直後の12年10月高値805円を目指す動きに弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗覆面調査のメディアフラッグ<6067>(東マ)の株価は下値を着実に切り上げている。中期成長力を評価して12年IPO直後の高値を目指す流れに変化はないだろう。
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2014-02-03 09:15