エスアールジータカミヤは足元は地合い悪化の影響だが、中期的に事業環境良好で上値追いの流れに変化なし
建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ <2445> (東2)の株価は高値更新の展開が続いている。足元は全般地合い悪化の影響も受けたが、目先的な過熱感が解消した。中期的に事業環境は良好であり、自律調整を挟みながら上値を追う流れに変化はないだろう。なお2月7日に第3四半期累計(4月~12月)の業績発表を予定している。期待感が高まる可能性もあるだろう。
建築・土木・橋梁用仮設機材、ソーラー用太陽光パネル設置架台などの販売およびレンタル事業を展開し、建設ビッグプロジェクトが追い風となる。13年8月には子会社ホリーがベトナムに新たな製造拠点を設立した。また戦略商品として、施工性に優れて作業環境改善・作業効率向上につながる次世代足場「Iq(アイ・キュー)システム」を拡販する方針だ。
なお1月9日には、持分法適用関連会社である合同会社石川第八発電所が、石川県宝達志水町と太陽光発電所の開発事業および建設計画に係る協定書を締結し、宝達志水町土地開発公社と太陽光発電所用地確保の土地売買予約契約を締結したと発表している。売電開始は15年12月の予定である。アンフィニジャパンソーラーと共同出資する合同会社を通じ、これまで3件(岡山第一、岡山第二、広島第三)の太陽光発電所を完工して売電を開始している。
今期(14年3月期)の連結業績見通し(11月8日に2回目の増額)は売上高が前期比11.3%増の313億円、営業利益が同63.8%増の26億30百万円、経常利益が同67.4%増の26億円、純利益が同92.0%増の15億50百万円としている。建設工事増加を背景としてクランプやクサビ式住宅用足場などの需要が高水準に推移し、ソーラー向け太陽光パネル設置架台の需要も大幅に増加している。レンタル価格上昇や効率化による収益性向上も寄与して、通期3回目の増額修正の可能性があるだろう。
震災復興関連、社会インフラ更新関連、都市再開発関連、学校や高層マンションの耐震補強関連などに加えて、来期(15年3月期)から本格寄与する新名神高速道路関連など受注残は豊富のようだ。20年東京夏季五輪や国土強靭化計画などが追い風となって中期的に事業環境は良好だろう。
株価の動きを見ると高値更新の展開が続いている。1月中旬には12月30日の1219円を突破して上げ足を速め、1月28日の1763円まで上値を伸ばした。足元では1月31日に1315円まで調整する場面があったが、目先的な過熱感を強めたことに加えて全般地合いが悪化したことも影響した。好業績を評価する流れに変化はないだろう。
1月31日の終値1358円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円41銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS324円08銭で算出)は4.2倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。また日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するプラス乖離率が縮小して目先的な過熱感は解消した。自律調整を挟みながら上値を追う流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ<2445>(東2)の株価は高値更新の展開が続いている。足元は全般地合い悪化の影響も受けたが、目先的な過熱感が解消した。
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2014-02-03 09:15