世界の鉄鋼需要は「中国頼み」・・・経済成長鈍化で先行き不安=中国メディア

 中国メディアの金融界は21日、世界最大の鉄鋼消費国である中国において経済成長が鈍化したことで「世界の鉄鋼需要は今年、さらに鈍化する可能性がある」と伝え、鉄鋼メーカーの利益率も低下する見通しだと報じた。  記事は、世界鉄鋼協会による発表を引用し、2015年の鉄鋼需要はほぼ横ばいの15億4000万トンとなる見通しだと伝え、16年の需要は1.4%増になるとの見通しを伝えた。  続けて、世界鉄鋼協会の関係者の発言を引用したうえで「世界鉄鋼協会は鉄鋼業界の成長について消極的な見方を示している」と紹介し、その理由は中国経済の鈍化にあると指摘。続けて、世界の鉄鋼需要が15年にさらに鈍化する可能性があることは「新日鉄住金や韓国のポスコ(POSCO)、中国の宝鋼集団も影響を受ける見通し」と論じた。  また記事は、世界の鉄鋼消費量のうち約半分を占めていた中国の「消費の伸びはピークを過ぎた」と伝え、15年第1四半期は建設業や製造業の減速によって「中国経済の成長率は6年ぶりの低水準に落ち込んだ」と指摘。  さらに、中国の14年における鉄鋼需要は前年比3.3%減の7億1000万トンとなり、1995年以来のマイナス成長だったと指摘したうえで、「中国の15年の鉄鋼需要はさらに前年比0.5%減となる見通し」と紹介。世界鉄鋼協会の見通しとして、「中国の鉄鋼需要は今後5年間は7億トンから7億2000万トンの水準にとどまり、ほぼ横ばいになる見通し」だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Wang Xiaomin/123RF.COM)
中国メディアの金融界は21日、世界最大の鉄鋼消費国である中国において経済成長が鈍化したことで「世界の鉄鋼需要は今年、さらに鈍化する可能性がある」と伝え、鉄鋼メーカーの利益率も低下する見通しだと報じた。(イメージ写真提供:(C)Wang Xiaomin/123RF.COM)
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2015-04-22 10:15