中国ブランド車の「意外な反撃」・・・自国市場でシェア伸ばす!?=中国メディア

第一財経日報は20日付で、1-3月期における中国自動車市場の状況を論じる記事を掲載した。自動車生産・販売量ともに伸び悩んだが、特に苦戦したのは日本など外国ブランド車だった。逆に中国車は「意外な反撃」をしたと評した。
2015年第1四半期(1-3月)の中国大陸市場における自動車生産量は前年同期比5.26%増の620万1600台、販売量は3.9%増の615万3000台だった。伸び率はいずれも、2013、14年の同期と比べて、大きく落ち込んだ。
ゼネラルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)、ヒュンダイ、日産などこれまで市場を牽引(けんいん)してきた外国ブランド自動車はいずれも伸び悩み、場合よっては前年同期を割ったケースもある。シェア第1位の上海VWの販売台数は前年同期比で2.2%の伸び、2位の一汽VWは1.2%の伸び、3位の上海GMは0.8%の減少だった。
これまで販売台数5位以内の座にあった北京現代は、販売台数を1.5%減らして第6位に転落した。
一方で、長安、長城、吉利などが販売量を伸ばすなどで、販売額における中国ブランド車のシェアは前年同期にくらべて4.23ポイント上昇した。
長安汽車は販売台数で57.8%増の30万3600台で、販売台数第4位になった。長城汽車も上位5位には届かなかったが、1-3月期の販売台数は前年同期比23.8%増と、好調だった。
北京ヒュンダイ自動車の幹部は「どのメーカーも、以前のように楽に売れるとは言えなくなった。前年の状態がよかったメーカーも、今年は新たなチャレンジに直面することになる。自らに対してのさらに高い要求を達成せねばならないチャレンジだ」と説明した。
中国車の伸びは、SUVやMPVの好調さに支えられた面が多かった。業界関係者からは、中国車にあった「車種のラインアップのまずさ」や「品質面での問題」がこの数年間で改善されてきたことが、販売増につながったとの指摘が出ている。
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◆解説◆
日本をはじめとして、国外の自動車メーカーは中国国内に合弁会社を設立して、自社ブランドの自動車を製造している。そのため、例えばトヨタ・ブランドの自動車も、正しくは「日系車」と呼ぶべきだが、混乱しがちなので「日本車」と呼ぶ場合もある。
上記記事における「中国車」は、「中国ブランド車」の意だ。(編集担当:如月隼人)(写真提供:CNSPHOTO、22日に一般向け公開が始まった2015年上海モーターショー)
第一財経日報は20日付で、1-3月期における中国自動車市場の状況をを論じる記事を掲載した。自動車生産・販売量ともに伸び悩んだが、特に苦戦したのは日本など外国ブランド車だった。逆に中国車は「意外な反撃」をしたと評した。
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2015-04-22 13:15