日経平均は93円高でスタート、米株高と円安を支えに堅調続く

 23日の日経平均株価は前日比93円38銭高の2万227円28銭で寄り付いた。米株高やドル・円が120円近辺まで円安に振れていることを追い風に、前日の勢いを引き継いだ買いが先行。証券、その他金融、銀行などの金融株が牽引する格好が続いている。ただ、足元2日間で500円近く上昇していることから、利益確定売りへの警戒感も強い。また、午前10時45分には中国の4月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表を控えており、加熱する香港・上海市場が発表後にどう反応するかが注目される。  個別では、15年3月期業績見通しを引き上げ、営業益は前期比2.6倍となるソニー <6758> や、15年3月期の純利益予想は4割増となった青木あすなろ建設 <1865> が上昇。米ネットワークセキュリティ企業との契約締結を発表したネットワークバリューコンポネンツ <3394> や、「新生・大塚家具 大感謝フェア」を5月10日まで延長することを決めた大塚家具 <8186> も買われている。  半面、16年3月期は2ケタ増収増益見込むも市場予想は下回った日本電産 <6594> や、海外事業の遅れや新型ロボ出荷の期ズレで前期業績予想を下方修正したCYBERDYNE <7779> が下落。売上構成の変化などが影響で15年3月期の業績予想を下方修正したゼンリン <9474> や、大分県佐伯市との再生可能エネルギー事業中止を発表したエナリス <6079> も売られている。(編集担当:松浦直角)
23日の日経平均株価は前日比93円38銭高の2万0227円28銭で寄り付いた。
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2015-04-23 09:00