中国の「航空旅客輸送量」・・・世界最大になる日が訪れる!?=中国メディア

国際航空運送協会(IATA)のトニー・タイラー事務総長は22日、訪問先の北京で出席した座談会で、中国が15年後の2030年までには米国を抜いて、世界最大の航空旅客輸送量になる見込みがあると述べた。タイラー事務総長は一方で、国際便に対する閉鎖的な仕組みを改善するなどが必要と指摘した。新華社が伝えた。
タイラー事務総長は、約20年後の2034年の時点では、航空機の利用客の約5分の1が中国出発、あるいは中国着/経由になるとも発言。中国市場は今後の航空運輸業界の発展における重要な要因になるとの見方を示した。
さらに、中国は過去25年間、民間航空の規模をたゆまず拡大させ、現在も驚くべき速さで発展を続けていると述べ、「質」の面でも明らかに向上させてきたと指摘した。
タイラー事務総長によると、IATAなど航空運輸業界が関心を持っているのは中国の航空便の遅延問題だ。
事務総長は「遅延減少についての当局の努力を称賛する」と述べた上で、「今後も重点的に改善していただきたいことがある」と注文を付けた。
具体的には、国際便に国内路線を使用させることや、現有の空域の有効利用という。タイラー事務総長は「理想的なのは国際線と国内線の営業区間をなくす。あるいは国内線の国外開放だ。さらに、国際便の中国進入/離脱の制限を減らし、路線開設の申請も簡素化してほしい」と述べた。
タイラー事務総長はさらに、路線設定などについて、航空会社が上空の風を利用して運航コストの引き下げなどが図れるように配慮することや、航空管制のレベルの向上で、航空便の「運航予測性」を高めてほしいと希望した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
国際航空運送協会(IATA)のトニー・タイラー事務総長は22日、訪問先の北京で出席した座談会で、中国は15年後の2030年までには米国を抜いて、世界最大の航空客運量になる見込みがあると述べた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-04-23 13:45