日本がリニアで「奇跡」!・・・しかし、「速度だけでは市場を勝ち取れぬ」=中国メディア

 中国メディアの北京商報は23日、JR東海が山梨リニア実験線で実施した有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロを記録したことを紹介する一方、「日本のリニアモーターカーが速度だけで市場を勝ち取ることは難しい」と主張した。  記事は、リニアモーターカーが時速600キロを超えるスピードで走行した10.8秒間で約1.8キロメートルも走行したと伝え、「複数の鉄道技術において最高速度を実現できるのは恐らくリニアモーターカー以外に存在しない」と指摘。  さらに、時速603キロという「奇跡」を手中に収めたのは日本人であり、「日本は国内にリニア中央新幹線を建設し、さらに鉄道技術の米国への輸出を目論んでいる」と主張した。  続けて記事は、日本のメディアの報道を引用し、安倍首相が米国を訪問することを紹介、「米国にリニアモーターカーを売り込みたい安倍首相にとって、有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロを記録したことは“最高の手土産”になるに違いない」と主張したほか、仮に米国へのリニアモーターカー輸出が決まれば「日本のリニアモーターカーには世界の注目が集まるはず」と論じた。  さらに、「JR東海はワシントン-ボルチモア-ニューヨーク-ボストンをリニアモーターカーで結ぶ路線を狙っていると考えられている」と伝える一方、「果たして日本はリニアモーターカーの米国輸出に成功するだろうか」と疑問を投げかけた。  続けて、リニアモーターカーの導入には極めて多額の資金が必要であり、オバマ政権が「ワシントン-ボルチモア-ニューヨーク-ボストン」の鉄道計画を議会に提出することは大きな困難が伴うと指摘。また、同路線沿線の人口密度は日本を大きく下回るとし、「黒字化も難しい」と主張、結果的に日本のリニアモーターカーが世界最高速度を更新したとしても、それだけで市場を勝ち取ることは難しいと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Mirko Vitali/123RF.COM)
中国メディアの北京商報は23日、JR東海が山梨リニア実験線で実施した有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロを記録したことを紹介する一方、「日本のリニアモーターカーが速度だけで市場を勝ち取ることは難しい」と主張した。(イメージ写真提供:(C)Mirko Vitali/123RF.COM)
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2015-04-23 14:00