大森屋は25日線で下値を確認し1Q決算発表・続伸業績をテコに出遅れ訂正期待
大森屋 <2917> (JQS)は、上昇転換した25日移動平均線で下値を確認する動きが続いており、2月10日に予定している今9月期第1四半期(1Q)決算の発表で、今期の2ケタ続伸業績を再評価、出遅れ株買いに再発進する展開が煮詰まっている。昨年12月に「和食」が世界無形文化遺産に登録され、同社が和食や節分の年中行事化した「恵方巻き」の食材関連株の一角に位置することも、見直されよう。
■原料海苔価格は安定し引き続き新製品開発・発売を強化
同社の今9月期業績は、売り上げ158億2000万円(前期比2%増)、経常利益4億3000万円(同10%増)、純利益2億4000万円(同16%増)と予想され、配当も、年間20円(前期実績20円)と安定継続を予定している。4月から施工される消費税増税の影響など先行き不透明な経営環境が続くなか、前期に続き新製品を開発・発売し、家庭用海苔でも消費者ニーズにマッチした製品を強化、引き続き製造コスト削減や販売促進費を中心に経費削減を進めることなどが要因となる。
今期1Q業績は、前年同期が、消費者の生活防衛意識の高まりや前々期の収穫期の不作に伴う原料海苔の高騰などで連続減益となったが、今期は、原料海苔が台風の影響もなく生育が順調で、景気も順調に回復、世界無形遺産登録で「和食」への見直しも働き、家庭用海苔の消費量拡大も期待されることから、増益転換して着地するか注目される。
■「和食」の世界文化遺産登録からPBR0.4倍の訂正に再発進
株価は、前期業績の上方修正や今期業績の続伸予想にも反応は限定的で900円台下位固めを続けてきたが、「和食」の世界無形文化遺産登録の関連人気を高めて25日線を下値支持ラインに底上げしてきた。商い面ではやや値付き難となっているものの、1Q決算発表とともに好業績が再評価され、PBR0.4倍、配当利回り2.1%の割り負け訂正に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
大森屋<2917>(JQS)は、上昇転換した25日移動平均線で下値を確認する動きが続いており、2月10日に予定している今9月期第1四半期(1Q)決算の発表で、今期の2ケタ続伸業績を再評価、出遅れ株買いに再発進する展開が煮詰まっている。
economic
2014-02-03 10:30