メドレックスは急続落も今期業績の黒字転換観測が高まり逆張り余地
メドレックス <4586> (東マ)は、162円安の1630円と3営業日続落し、昨年12月24日につけた上場来安値1570円を覗いている。前12月期売り上げの下方修正が響き下値を確認する動きが続いているが、前期利益は、逆に上方修正され、赤字幅を縮小しており、続く今12月期業績の黒字転換が観測されており、2月に予定されている12月期決算の発表でこれを評価することが想定され、突っ込み場面は逆張り余地を示唆している。
■「ETOREAT」の契約一時金計上が黒字転換に寄与
同社の前2013年12月期業績は、昨年12月13日に修正され売り上げが、期初予想の2億7700万円から6700万円(前々期比22%減)と下方修正されたが、逆に経常利益が、同7億2900万円の赤字から6億6400万円の赤字(前々期は5億7800万円の赤字)、純利益が、同7億3200万円の赤字から6億6800万円の赤字(同5億7100万円の赤字)に引き上げられ改善を示した。経皮吸収技術を基本に画期的な新薬を開発するバイオベンチャーとして、売り上げは、前期下期に見込んでいた提携契約の締結が、今期にズレ込み契約一時金収入が減少して下ぶれたが、利益は、費用面で消炎鎮痛添付剤「ETOREAT」の米国における第Ⅲ相臨床試験の開始が、想定より遅くなり臨床試験関連の費用発生は縮小して上方修正につながった。
今12月期業績は、この前期売り上げの下方修正要因がプラスに働き「ETOREAT」の契約一時金が下期に発生することなどで、開発費用をカバーして黒字化が見込まれる。東洋経済会社四季報の最新号では、経常利益、純利益とも5億円と観測しており、12月期決算の発表に注目が集まろう。
■「ETOREAT」の第Ⅲ相試験開始、前期業績上方修正で第1段上げ
株価は、昨年2月期に公開価格1000円でIPOされ2200円で初値をつけ上場来高値7500円まで公開価格比7.5倍と大化けしたあと、上場来安値1570円まで大きく調整したが、12月9日に「ETOREAT」の被験者への投与が開始され米国の第Ⅲ相試験がスタートしたことや、前期業績の上方修正を好感して2142円と36%高して第1段上げ、再調整している。決算発表をテコに再発進に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
メドレックス<4586>(東マ)は、162円安の1630円と3営業日続落し、昨年12月24日につけた上場来安値1570円を覗いている。
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2014-02-03 10:30