日本が「AIIB」参加すれば・・・「『国益になる』って、日本の有識者も言ってるぞ」=中国メディア

中国メディアの環球網は23日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創始メンバーが57カ国に達したことで「世界のインフラ投資分野において“中国の風”が強く吹き始めた」と伝える一方、一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長の船橋洋一氏が「日本がAIIBに参加することは日本の国益に合致する」との見方を示したことを伝えた。
記事は、日本と米国はAIIBのガバナンス(管理や統治)および運営の透明性について「疑念を抱いている」と伝え、AIIBへの参加に対して「静観の構えを示している」と指摘。一方、日本には「日米政府と異なる見解を持つ有識者もいる」と主張し、船橋氏がこのほど米紙ニューヨーク・タイムズにおいて「日本がAIIBに参加することは日本の国益に合致する」と論じたと報じた。
続けて、船橋氏の見解として「日本は開発途上国などに政府開発援助(ODA)を提供してきた」と紹介し、2012年に提供したODAは106億ドル(約1兆2667億円)に達し、うち56%はアジアの国に提供したことを指摘。
さらに、日本は世界でも有数の援助大国であることを指摘し、日本と中国が開発途上国の援助において手を組めばアジア全体の安定と平和に貢献できるとの見方を示した。
また、船橋氏が「日本がAIIBへの参加を拒絶したことは、日本が孤立するリスクが有ることを意味する」と指摘したことを紹介し、日米がAIIBについて懸念を抱いているのであれば、疑念を解消するためにも「AIIBの規則を制定する権利があるうちに日米がともに参加すべきだった」と論じたことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Stephen Finn/123RF.COM)
中国メディアの環球網は23日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創始メンバーが57カ国に達したことで「世界のインフラ投資分野において“中国の風”が強く吹き始めた」と伝える一方、日本再建イニシアティブ理事長の船橋洋一氏が「日本がAIIBに参加することは日本の国益に合致する」との見方を示したことを伝えた。(イメージ写真提供:(C)Stephen Finn/123RF.COM)
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2015-04-24 09:30