日中が火花を散らす! 「アジアの高速鉄道プロジェクトで受注競争」と米メディアも注目=中国メディア

中国メディアの参考消息は23日、米国の国営放送「ボイス・オブ・アメリカ」(Voice of America:VOA)の報道を引用し、日本と中国がアジアの高速鉄道プロジェクトの受注を巡って激しい競争を繰り広げていると伝えた。
記事は、日本では中国より数十年も早くから高速鉄道が導入され、新幹線が開業したのは1964年だったことを紹介。さらに、時速600キロを超えるリニアモーターカーの走行試験にも成功したとし、「日本が数十年にわたって高速鉄道技術の研鑚を続けていることを示すものだ」と論じた。
一方、中国が高速鉄道分野に参入したのは2007年だったとする一方、すでに世界の高速鉄道網の大半を占める鉄道網を国内に構築したとし、「中国は現在、15カ国と高速鉄道輸出に向けての商談を展開している」と報じた。
続けて、新幹線と中国高速鉄道を比較した場合、「テキサス・セントラル・レールウェイ(Texas Central High-Speed Railway:TCR)」社のCEOは「新幹線のほうが優れていると考えている」と伝え、技術だけでなく、運用経験や安全など各方面から比較した場合、同CEOは「いずれの方面も新幹線のほうが優れている」と指摘したことを伝えた。
一方で記事は、同CEOが「中国は資金提供の面で日本より積極性を見せている」と伝え、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の存在が中国の高速鉄道輸出に勢いをもたらす可能性があると見ていることを紹介した。
香港メディアの鳳凰網が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でこのほど、テキサスセントラルレールウェイのCEOが中国高速鉄道に比べて「新幹線のほうが優れていると考えている」と発言したことを伝えると、微博ユーザーからは「新幹線のほうが優れているだと?笑わせるな」、「新幹線ごときと比較するな」といった反発の声が寄せられた。
また一部では冷静なユーザーも見受けられ、「中国は日本に学ぶべきだ。継続して学び続けてこそ安定して進歩を遂げられるというものだ」といったコメントもあったものの、大半の中国人ユーザーは中国高速鉄道に誇りを持っているようで、新幹線のほうが優れていると評価された点が不服のようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Stanislav Fosenbauer/123RF.COM)
中国メディアの参考消息は23日、米国メディアのボイス・オブ・アメリカの報道を引用し、日本と中国がアジアの高速鉄道プロジェクトの受注を巡って激しい競争を繰り広げていると伝えた。(イメージ写真提供:(C)Stanislav Fosenbauer/123RF.COM)
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2015-04-24 10:45