日本のリニアモーターカー・・・「世界記録と米国輸出は別問題」=中国メディア

 中国メディアの観察者は22日、JR東海が山梨リニア実験線で実施した有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロを記録したことを紹介する一方、リニアモーターカーや新幹線を日本が実際に米国に輸出できるかどうかは不透明だと主張した。  記事は、JR東海が2027年のリニア中央新幹線開業に向け、今年度から建設工事を開始することを紹介し、「JR東海が中国高速鉄道を打ち負かそうとしている」などと主張。さらに、山梨リニア実験線で世界最高速を記録したことに、「日本のメディアの間では、リニア事業が成功に向けて前進しているなどの論調がある」と紹介した。  一方、日本のメディアの記者の間では懸念の声もあるとし、「中国は現在、北京、上海、成都の3カ所でリニアモーターカーの試験を行っており、データ上では日本がリードしているが、中国は“後手から相手を制する”ことに長けており、日本は2年もすれば中国に抜かれてしまうのではないか」との声もあると紹介した。  続けて記事は、日本が米国にリニアモーターカーや新幹線の輸出を狙っていると主張し、「JR東海は新幹線の営業によって利益をあげているものの、リニア中央新幹線の建設には巨額の資金が必要」と指摘。さらに、新幹線を輸出することができれば収益の多元化だけでなく、部品や設備の量産化につながるため、リニア中央新幹線のコスト低減にも有利だと論じた。  一方で記事は、米国では2016年秋に大統領選挙が行われ、17年には大統領が交代することになると紹介し、「日本のリニアモーターカーは速度面では圧倒的な強みを持つが、実際に米国に輸出できるかどうかは不透明だ」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)philipus/123RF.COM)
中国メディアの観察者は22日、JR東海が山梨リニア実験線で実施した有人走行試験で世界最高速度となる時速603キロを記録したことを紹介する一方、リニアモーターカーや新幹線を日本が実際に米国に輸出できるかどうかは不透明だと主張した。(イメージ写真提供:(C)philipus/123RF.COM)
china,economic,japan
2015-04-24 15:15