ワークマンは高値圏での短期調整に一巡感、好業績評価して上値追いの流れに変化なし
作業服チェーンのワークマン <7564> (JQS)の株価は、高値圏で上げ一服の展開だが、足元では短期調整に一巡感を強めている。好業績を評価して上値追いの流れに変化はないだろう。
ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開している。ローコスト経営が特徴で、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。13年9月末時点の店舗数はFC店610店舗、直営店111店舗、合計は1都2府35県下に721店舗を展開し、22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗を目指している。
今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは、チェーン全店売上高が前期比6.0%増の676億90百万円、既存店売上高が同3.8%増、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、そして純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗として、出店エリアも拡大する戦略だ。
通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は、夏物商戦が天候不順の影響を受けたためやや低水準だったが、新テレビCM放映効果、期中の新規出店効果、EDLP商品の構成比上昇効果、竜王流通センター稼働による西日本エリアの物流効率化効果などに加えて、10月中旬以降の気温低下で冬物商戦が好調である。好業績が期待されるだろう。
月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比、速報値)動向を見ると、13年11月単月は全店107.5%、既存店105.3%だった。中旬以降気温の低い日が多く、ジャンパー類、裏起毛ハイネック、発熱・保温性インナー類などの防寒商品が急伸したようだ。13年4月~11月累計では全店105.5%、既存店103.2%だった。12月も気温低下傾向を強めているため、引き続き冬物商品の好調が期待される。なお11月の新規出店は1店舗で今期累計出店数13店舗、11月末現在の店舗数723店舗となった。
株価の動きを見ると、9月9日に年初来高値4180円を付けた後は上げ一服の展開となり、11月上旬~中旬には3600円台まで調整する場面があった。しかし11月下旬~12月上旬には3900円台まで戻している。調整が一巡して上値を試す流れだろう。
12月16日の終値3825円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発してサポートラインの形となった。好業績を評価して上値追いの流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
作業服チェーンのワークマン <7564> (JQS)の株価は、高値圏で上げ一服の展開だが、足元では短期調整に一巡感を強めている。好業績を評価して上値追いの流れに変化はないだろう。
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2013-12-17 09:30