韓国に追いつけ!・・・中国ブランド車「成功への一歩」=中国メディア

 中国メディアの爪游控は4月26日、中国の自動車業界や自主ブランドメーカーが成功するために「もっとも参考となるのは韓国メーカーである」と論じる記事を掲載した。  記事は、中国と韓国の自動車産業はともに後発組であり、「優れたメーカーに包囲された環境下からのスタート」だったと指摘しつつも、韓国の現代自動車グループは見事に生き残り、今や世界を席巻するメーカーになったと指摘した。  続けて、韓国の自動車産業が成功を収めることが出来たにも関わらず、同じ境遇からスタートしたはずの中国の自動車産業が同じ成功を収めることが出来ないのはなぜなのだろうかと疑問を投げかけ、その理由として「国の政策の違い」や「研究開発」などの要素を挙げた。  まず、「国の政策の違い」について、韓国は輸出を中心としたうえで「国内では企業同士の競争を喚起した」と指摘。一方、中国では「大手メーカーの扶助が政策の中心だった」と指摘したうえで、外資メーカーとの協業についても「韓国は外資メーカーの経営への参与を禁止する一方で、中国では外資との合弁会社設立を認め、経営への参与を許可した」と紹介。  また、韓国の自動車産業は当初から自主的な開発や生産、販売を目指していたと指摘、中国は外資メーカーへの依存のもと、自主開発に力を入れてこなかったと伝え、「中国の自主ブランドメーカーは今なお研究開発力に劣り、基幹技術を持つことができていない」などと論じた。  さらに記事は、韓国の自動車産業では「米国や日本を参考に厳格な品質管理が行われている」ことを挙げる一方、中国では体系だった品質管理ができていないと指摘。また、デザインにおいても韓国の自動車メーカーではデザイナーが独立した権限を持ち、経営陣もデザイナーの考えを尊重しているとする一方で、「中国の自主ブランドメーカーは欧米や日本のメーカーのデザインの真似ばかり」と論じた。  続けて、「韓国の自動車メーカーの実力は当初、日本や欧米のメーカーとは比べ物にならないほど低かった」としながらも、技術を高め、ブランド力を向上させることで世界に認められる品質を得るに至ったと指摘。一方で、中国の自主ブランドメーカーも「技術的には韓国メーカーと大差なく、品質も大きく劣っているわけではない」と主張。韓国車も「日本や欧州の自動車メーカーに比べればまだ見劣りする」と主張し、中国メーカーにとって韓国メーカーは追いつけない存在ではないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Netsuthep Summat/123RF.COM)
中国メディアの爪游控は4月26日、中国の自動車業界や自主ブランドメーカーが成功するために「もっとも参考となるのは韓国メーカーである」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Netsuthep Summat/123RF.COM)
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2015-04-27 09:45