日本経済に「インバウンド」が貢献! ただし、中国人客への「対応マズさ」露呈=中国メディア

 中国メディアの中国商務新聞網は4月27日、日本を訪れる外国人旅行客が増えていることを指摘し、訪日外国人による「インバウンド産業」が日本経済に多大な貢献をしていると論じる一方、日本のインバウンドは今後も盛り上がり続けるのだろうかと論じる記事を掲載した。  記事は、日本経済および旅行業にとって、大きな購買力を持つ中国人旅行客の貢献度合いは大きいと指摘。さらに日銀の3月における全国企業短期経済観測調査を引用し、「小売や宿泊、飲食などにおいて、大企業の景気判断指数は2014年12月に比べて大幅に改善した」と紹介。改善の背景には「訪日外国人による消費も1つの要因」と論じた。  続けて、日本政府観光局(JNTO)の推計として、2014年に日本を訪れた外国人旅行客の滞在中における消費額は2兆円を突破したと伝えたうえで、「経済構造の転換を進めている日本にとって、その道程は長く、難しいものの、インバウンドの盛り上がりが日本経済を支える一助となっており、安倍政権にとっての追い風の1つとなっている」と論じた。  また、中国現代国際関係研究員の劉雲研究員の発言として、「インバウンド市場の拡大は旅行業とかかわりのあるサービス業や製造業を刺激する」と伝え、日本政府が訪日外国人数の増加ならびにインバウンド産業の発展を推し進めているのは「まさに日本の産業構造の調整と一致するもの」と論じた。  さらに記事は、円安などを背景に日本を訪れる中国人旅行客が増え、日本滞在中における消費額も増加傾向にあることを指摘、劉雲研究員が「インバウンド市場を拡大させることは日本の内需拡大につながる」と述べたことを紹介。さらに、中国人旅行客が日本で消費を行うことは「実質的に中国の内需を日本に移転したことと同じである」と論じた。  また記事は、日本を訪れる中国人旅行客が増加する一方で、問題も顕在化しているとし、その1つとして「ホテルなど宿泊施設やバスの不足」を挙げた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Maxim Zarya/123RF.COM)
中国メディアの中国商務新聞網は4月27日、日本を訪れる外国人旅行客が増えていることを指摘し、訪日外国人による「インバウンド産業」が日本経済に多大な貢献をしていると論じる一方、日本のインバウンドは今後も盛り上がり続けるのだろうかと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Maxim Zarya/123RF.COM)
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2015-04-28 09:15