韓国に「悲劇」の可能性も・・・AIIBに残された「活路」!?=韓国華字メディア

韓国メディア・中央日報の中国語版は27日、韓国が現在世界の「2大金融勢力」のあいだで板挟みになっているとし、韓国が取るべき道について論じた慶煕大学教授・Emanuel Pastreich氏の文章を掲載した。
文章は米ワシントンを中心とするブレトン・ウッズ体制に支えられた世界貿易システムと米韓同盟によって巨大な利益を得てきた韓国に、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の誘惑が迫ってきたとしたうえで、「韓国が十分に創造力を発揮できなければ『悲劇』や『進退窮まる』状態に陥る可能性がある」と論じた。
そして、「悲劇」を生まないためには、韓国が過去50年あまりにおいて途上国から先進国へと発展した唯一の国として、AIIBにおいて受け身の反応を取らずに積極的に「AIIBの将来を決めていく」ことが必要であるとした。
そのうえで、仁川に本部が置かれたグリーン気候基金(GCF)とAIIBとの関係づくりを推進することを提案。韓国と中国の経済協力関係が密接であること、文化的つながりが深いことから「GCFとAIIBの関係づくりは韓国にしかできない」とし、他国の動向に左右されることなく「率先して青写真や具体的なプランを出すべきだ」と論じた。
さらに、「中国には途上国のインフラ設備を進めるうえでの環境への影響基準が不足している」というAIIBへの批判や懸念について「至極もっとも」とし、水質汚染や黄砂、顆粒物など「中国のみならずアジア全体にとって非常に恐ろしい問題」があると解説した。一方で、中国は再生エネルギー投資で世界をリードしていることにも言及。中国がポジティブな発展モデルを求めるのであれば、AIIBとGCFの協力は大きな影響力を持つうえ、発展途上国を対象とした環境にやさしい発展モデルの普及推進が、非常に大きな潜在力を持つと論じた。
文章は最後に、「国際社会がAIIBにどう反応するかは分からないが、古い封鎖式の政策では中国経済の影響力拡大は阻止できないことは確か」としたほか、米国が加入しようとしまいと世界の発展に大きな影響を及ぼすと説明。「中国と協力して中国そして世界の経済の未来を作る以外に、選択肢はないのである」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Natanael Alfredo Nemanita Ginting/123RF.COM)
韓国メディア・中央日報の中国語版は27日、韓国が現在世界の「2大金融勢力」のあいだで板挟みになっているとし、韓国が取るべき道について論じた慶煕大学教授・Emanuel Pastreich氏の文章を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Natanael Alfredo Nemanita Ginting/123RF.COM)
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2015-04-28 17:00