スポット金が上昇、ドル安を受け

  4月28日のドルインデックスは4日続落、約8週間ぶりの安値水準96.011を付けた。この日発表された米消費者信頼感指数が軟調だったことを受け、連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが予想より緩やかになるのではないかとの観測を背景に、ドルが売られる展開となった。   28日のスポット金は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちムードが広がる中、ドルの軟調を手掛かりに続伸した。外為市場では、ドル安・ユーロ高基調が継続。ドル建ての金の割安感が支援材料となった。   米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の消費者信頼感指数は95.2と前月の101.4から低下し、前年12月以来の低水準となった。市場予想は102.5だった。予想外に悪化したことをきっかけにドル安が加速、金が買われ、1214.92ドルと約3週間ぶりの高水準を付けた。   28日の原油先物は3日ぶり小幅上昇した。需給緩和観測が強まる中、ドル安などを背景とした買いも入り、57ドル台でもみ合いとなった。今夜NY時間、米エネルギー情報局(EIA)が発表する週間在庫統計で原油在庫の増加が見込まれ、原油の売りを誘った。一方で、外国為替相場ではユーロ高・ドル安となり、ドル建てで取引される原油などの商品の割安感につながり、買いを誘ったことから、原油価格の下値は限定的だった。   これから市場の関心は明日(30日)未明に予定しているFOMC結果に集まってる。低調な米経済指標の発表が続く中、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに動く時期は9月以降に後ずれするのではないかとの観測が浮上している。(情報提供:東岳証券株式会社)
4月28日のドルインデックスは4日続落、約8週間ぶりの安値水準96.011を付けた。この日発表された米消費者信頼感指数が軟調だったことを受け、連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが予想より緩やかになるのではないかとの観測を背景に、ドルが売られる展開となった。
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2015-04-29 10:30