韓国こそ大丈夫?・・・日本国債が「格下げ」だけど=韓国華字メディア

 大手格付け会社のフィッチ・レーティングスがこのほど、日本国債の格付けを「Aプラス」から「A」に1段階引き下げたことについて、韓国メディアの朝鮮日報の中国語版は4月29日、韓国国債の「AAマイナス」より2段階低い評価だと指摘する一方、対応が必要になるのはむしろ韓国かも知れないと論じた。  記事は、最近の日本経済は「表面的には良い状態に見える」とし、失われた20年を脱しつつあるとの見方もあると伝え、日経平均株価も15年ぶりの高値をつけていると紹介。さらに、企業の業績も改善されつつあると論じる一方で、「フィッチ・レーティングスはなぜ日本国債の格付けを引き下げたのだろうか」と疑問を投げかけた。  続けて、格付け会社が日本国債の格付けを引き下げた最大の理由は「国が抱える巨額の借金」にあるとし、フィッチ・レーティングスの分析として「2015年末における日本の政府債務残高は国内総生産(GDP)の244%にまで膨らむ可能性がある」とし、格付け対象国のなかで最悪の水準に当たると論じた。  さらに、日本の政府債務残高が「危険水域」に達してしまったのは「先に予算を投じて経済を活性化させ、その後に増税する」という安倍首相の戦略のミスであるとの見方を示し、金融緩和後の消費増税によって日本経済は急速に後退してしまったと指摘した。  また記事は、国債の格付けは「債務返済能力が低下していることを意味する」とし、一般的には国債価格の下落および金利の上昇を招くものとする一方、「引き下げ翌日の28日は目立った変動は見られなかった」と指摘。さらに、緊急の対応が必要なのは日本よりむしろ韓国だとし、「日本国債の格付けによって円安が持続する可能性がある」と伝え、日本が追加緩和や消費増税の延期を行えば円安とウォン高が加速する可能性があると伝えたうえで、そうなれば韓国の輸出競争力はさらに低下すると警戒感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)jager/123RF.COM)
大手格付け会社のフィッチ・レーティングスがこのほど、日本国債の格付けを「Aプラス」から「A」に1段階引き下げたことについて、韓国メディアの朝鮮日報の中国語版は4月29日、韓国国債の「AAマイナス」より2段階低い評価だと指摘する一方、対応が必要になるのはむしろ韓国かも知れないと論じた。(イメージ写真提供:(C)jager/123RF.COM)
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2015-04-30 10:45