韓国には「致命傷」!?・・・日本と米国の「新蜜月時代」=韓国メディア

韓国メディアの亜洲経済は4月29日、世界はすでに日米同盟の「新蜜月時代」に注目している中、韓国においては、この日米関係が新たな問題として浮上しているにもかかわらず、韓国政府は、未だに対応策を見いだせずにいる状態であるとし、「韓国経済にとっては悪材料になるのではないか」という記事を掲載した。
記事によると、この日米同盟の強化には、様々な意味があるとし、特に安部首相の米国上下院合同会議での演説は、米国が日本を「戦争侵略国」から同等の「パートナー」として認めるという暗黙の意思表示であるほか、米国が中国の急成長をけん制するための措置であろうと伝えた。
加えて記事は、米国がこのように日本との同盟を強化し、中国をけん制することになれば、韓国にとっては、相当気まずい状況になると指摘。なぜなら、韓国は、昨年、韓中自由貿易協定(FTA)の締結を皮切りに、4月にはアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加など、中国との関係を強化してきたからだ。さらに現在、ただでさえ、中国の経済成長率が予想よりも急降下していることから、韓国にとってこの日米同盟の強化は、致命傷となる公算が大きくなったと伝えた。
また記事は、この日米同盟の強化により、韓国経済の側面で、米国市場での日韓の輸出競争が激化することは間違いないと指摘。現在、韓国の輸出は低迷しているうえ、韓国の輸出主力品目は日本とほぼ同じだからだ。加えて、円安の影響により韓国の輸出企業は打撃を受け、輸出赤字はより拡大するだろうと論じた。
しかし、このような状態にもかかわらず、韓国政府は対応策を出せずにいると指摘。このまま、韓国と米国の関係改善が難しくなれば、グローバル市場において、中国と一緒に“けん制対象”になるのではないかという懸念の声もあるとし、専門家らからは「韓国経済が揺れ動かないよう政府は事前に対応策を講じなければならない」と指摘していると報じた。
一方、この状況について、韓国のある政府高官は「米国が日本との同盟を強化しようとしていることは確実であるが、これにより韓国経済が揺れるとは見ていない」としながらも「米国が日本と一緒にアジアの主導権を握るため、中国をけん制するなら、その影響は間接的に来るだろう」と述べたほか、「我々も、米国と日本が中国に対するけん制を注視しているが、速やかに対応策を準備するにも、いくつかの要因があるため、慎重に決定しなければならない事案だ」と明言を避けたと報じた。
また、韓国の資本市場研究院のイ・スンホ研究委員は「輸出に加えて内需や金融業など、現在の輸出だけでは(韓国の)成長率を支えることはできないという事実を直視しなければならない」と述べたと報じた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:(C)Paul Brigham/123RF.COM)
韓国メディアの亜洲経済は29日、世界はすでに日米同盟の「新蜜月時代」に注目している中、韓国においては、この日米関係が新たな問題として浮上しているにもかかわらず、韓国政府は、未だに対応策を出せずにいる状態であるとし、韓国経済にとっては悪材料になるのではないかという記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Paul Brigham/123RF.COM)
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2015-04-30 13:00