WTI原油2.8%高

 4月29日、米経済成長鈍化の兆候で金融当局の利上げが遅れるとの観測が広がった中、ドルインデックスは大幅に下落、一時2カ月ぶりの安値94.678を付けたが、FRB声明発表後に下げ幅を縮小し、95.208で引けた。  29日のスポット金は下落。予想外の米第1四半期GDPの結果を受け、ドルが売られて、スポット金は一時日中高値1213.87ドルまで上昇した。その後米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ開始時期について、金融政策会合ごとに判断する考えを示唆したことを受け、下落に転じ、一時1201.26ドルまで下がったが、終盤では1200ドル台上方で引けた。  NY時間序盤に発表された米第1四半期(1~3月)の米GDP(速報値・前期比年率)は0.2%の伸びにとどまり、前期の2.2%から急減速するとともに市場予想の1.0%の伸びを下回った。これを受けて米連邦準備理事会(FRb)の利上げペースが緩やかなものになり、利上げ開始も9月以降になるとの見方が広がった。  29日のWTI原油は2.8%上伸、年初来高値59.31ドルを付けた。原油受け渡し拠点の米オクラホマ州クッシングの在庫が5カ月ぶりに減少に転じ、原油の供給過剰状態が緩和され始めている可能性が示唆されたことが背景。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の米原油在庫統計で、原油在庫が市場予想を下回る増加幅にとどまったことも強地合いに寄与した。  原油安局面は昨年6月に始まったが、原油相場は今月、昨年6月以降では月間ベースで最も大幅な回復を示している。(情報提供:東岳証券株式会社)
9日のWTI原油は2.8%上伸、年初来高値59.31ドルを付けた。原油受け渡し拠点の米オクラホマ州クッシングの在庫が5カ月ぶりに減少に転じ、原油の供給過剰状態が緩和され始めている可能性が示唆されたことが背景。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の米原油在庫統計で、原油在庫が市場予想を下回る増加幅にとどまったことも強地合いに寄与した。
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2015-04-30 13:15