日経平均終値は538円安と急反落、「現状維持」の失望売り後も買い戻し入らず
30日の日経平均株価は前日比538円94銭安の1万9520円01銭と急反落。追加金融緩和の見送りを受けてほぼ全面安の展開となった。
朝方は、低調な米GDP(国内総生産)を受けた米国株安につられる形で2万円を割り込んでスタート。その後も継続的な売りに押され、徐々に下げ幅を拡大した。後場はやや下げ幅を縮小して始まったものの、午後1時過ぎに日銀金融政策の現状維持が発表されると、改めて売り一色に転換。連休前とあって買い戻しは入りづらく、下げ幅が556円まで拡大する場面もあった。
個別では、今期予想が営業益6850億円でコンセンサスを下回ったホンダ <7267> や、米子会社に係る減損で前期純利益予想が3割減となった第一三共 <4568> が下落。16年3月期は営業益26.2%減を予想した共英製鋼 <5440> や、16年3月期の営業減益計画が嫌気されたオリエンタルランド(OLC) <4661> も売られた。
半面、今期予想は純利益47%増でコンセンサスを上回ったトプコン <7732> や、今期は営業益23.7%増で5円の増配見込むJALUX <2729> が上昇。新日鉄住金 <5401> が株式交換で完全子会社化する日鉄住金テックスエンジ <1819> や鈴木金属工業 <5657> も買われた。
業種別では、情報・通信、精密機器、食料品などが下落。一方、海運と卸売業は上昇した。(編集担当:松浦直角)
30日の日経平均株価は前日比538円94銭安の1万9520円01銭と急反落。
japan,economic
2015-04-30 14:45