【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:抵抗突破で上伸の期待

 ユーロ/ドルは、昨日の海外市場で1.11ドル台に上昇。この3月から4月にかけて上値を押え続けた1.105ドルの壁を突破した。教科書的には、強力な上値抵抗の突破は上昇シグナルとされるが、ユーロ相場に関しては慎重に考える必要がありそうだ。  昨日の上昇の起爆剤となったのは独長期金利の上昇(独10年債利回りが0.16%から0.28%に急上昇)だが、欧州中銀(ECB)が毎月600億ユーロに上る資産買入れを行っている以上、このまま金利の上昇が続く可能性は低いと思われる。利上げ志向のドルが強い一方で量的緩和を遂行中のユーロが弱いという中長期的な流れはそう簡単には変わらないだろう。  本日発表されるユーロ圏4月消費者物価指数が予想(±0.0%)を上回れば、ユーロが一段と上昇する可能性もあるが、ECBのインフレ目標が2%(を小幅に下回る水準)である事を考えれば、持続的な買い材料としては力不足であり、戻り売りの好機となりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは、昨日の海外市場で1.11ドル台に上昇。この3月から4月にかけて上値を押え続けた1.105ドルの壁を突破した。教科書的には、強力な上値抵抗の突破は上昇シグナルとされるが、ユーロ相場に関しては慎重に考える必要がありそうだ。
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2015-04-30 18:00